梅雨に「梅干し」を仕込むと、梅酢ができる。
「かえし」の〆にキャップ一杯ほど入れると、醤油の味がしまり、
そばのうまさがワンランクあがる。
ごはんを焚く時、昔から料理人は、盃の高台(裏の台)に酒などを入れて、隠し味にした。
それを梅酢にすると、またワンランク上のごはんができる。
お米にもち麦を少し入れると、腸内細菌が活発になる。デザートに「はったいこ」を
使うと「天下無敵の腸美人」になる。
味噌汁は、手前味噌が断然うまい。市販のものは、いろんなケミカルが入っていて、
味噌の発酵までおさえているものが多い。ということは、腸の中に入っても、あまり役にたたない。
「発酵」と「くさる」は違うもんやけど、「くそみそ」にされているきらいがある。
「ボー」と生きていると、そのあたりはどうでもよくなるのか・・?
卵は「暮らしの実験室」で、平飼いにされた🐓が生んだものを使う。
無農薬の野菜をつくるとこで、そこで育てた野菜を餌にし、♀の中に♂も
入れて、「自然」に育てている。エッチもしてるし、夜になると眠る。
ブロイラーいうのは、電気を使って夜中でも「朝やで」と🐓の脳をだましながら
大量の卵を効率よく産ませる「卵工場」みたいなもんや。
醤油は「かえし」を使う。これは「にきり醤油」というか、「そばやの命」
みたいなもんだ。古式醤油を二種類使い、熟成させながら、そば用の汁を作る。
「そば」だけでなく、さしみや「すし」にもあうし、うなぎやあなごの「たれ」にしてもうまい。
それに「香のもの」をつける。線香やないよ。「つけもの」
日本一上品な街・・「小倉」で生まれたので、おばあちゃんが「つけもんやらいったら、下品っちゃ。コウノモノ
といいなさい」とたいがいの家庭で教えられる。
江戸時代に白米を食べるようになって脚気(かっけ・かっこいいではない)が流行った。当時の小倉藩主の小笠原公が
「それはまずかばい」ということで、米ぬかをなんとかせにゃあかん、ということで「ぬか漬け」を奨励したのが始まり。
そのなごりで小倉では「さばの味噌煮」ならぬ「さばのぬかみそ炊き」というのが伝統料理として残っている。
茶道華道でも「小笠原流」いうのがある。その源流も「小倉生まれの玄海育ち」なのだ。
「一グラムに一億の乳酸菌」が入っている糠味噌を使わぬ手はない。
「今日も我が家はコンビニごはん」のように、包丁も調理器具も使わないような料理(といえる?)
が幅をきかせている昨今。ときどきは、「〇〇の素」みたいな調味料ではなく、昔からいう塩梅(あんばい・・塩と梅酢)
に挑戦してみては如何?今日は旗日だけど、「月曜の朝は卵かけごはん」が始まる。