黄檗

おうばく、と読む。
煎茶の世界では、黄檗山のお坊さんが書いた書を「おうばくもの」なんていう。
隠元・木庵・即非の書はその中でも最高峰で「黄檗三筆」なんていわれている。
向島にある黄檗の弘福寺の秘宝を公開している。「すみだ郷土文化資料館」

昨日仕込みをしていたら、おかまのMくんが「タルトのおすそわけ」といって
愛媛のタルトをもって入ってきた。さっそくそれをお茶うけにして、珈琲を
飲みながら四方山話。
「もちろん、行ったでしょうけど、おうばくどうだったの?」というので
「いってへんで」と答え、「これからいこか」と誘うと「え~こんな暑い日に・・」
と躊躇した様子だったが、向島まで歩きながら珍道中。

思ったよりも狭い会場だったけど、隠元さんの師匠の書や、木庵の書が所せまし、と飾ってあった。

帰り際に「わたし 立ち食いソバに はまってるの」
というので、スカイツリーの近くにできた新しい店にいく。
立ち食いといっても一部で、たいがいがカウンターに座るスタイル。
ざるそばを頼んで(Mがおごるというので、ヤツが自動販売機でチケットを買う)、
でてきたそばを手繰って、「ごちそうさま」といって外へでると、Mが中の人と話している。

「まだか?」という顔して中をのぞくと、ぼくの分までかたずけながら「ここはセルフなのよ」
と笑っている。おごってもらったうえに、かたずけまでさせてしまった。
古本屋カフェを開く準備中が10年。これからしばらくのヒズ(ハー?)ブームは「立ち食いそば」になりそうだ。
何をやるにも時間がかかる。それに比べると、人生はあっという間だ。命短し はよせよ おとめ 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です