夏本番

昨日はぼくの田舎、正確には両親の故郷・延岡について書いた。

天真庵に、夏休みを迎えた小さな子供たちが、真っ黒に日焼けしてやってくる。
「じいちゃんばあちゃんが育てたナス・キュウリ・トマト・・・・食べて」と昨日は
閉店前に近くの幼稚園に通うSちゃん一家が、とれたて野菜をくれた。
この界隈は、都会ではめずらしく、そんな「原始的ぶつぶつ交換」が自然にのこっている。

けさはSちゃんのじいちゃんが犬の散歩をしていて、孫に負けないくらい色が黒い。
彼はぼくのそばのお弟子さま一号で、ゴルフは還暦を超えたけど片手シングルをキープ
している。「調子は?」と聞くと、「一昨日29ラウンドしたけど暑かった」とのこと。
クラチャン(自分が所属しているゴルフクラブのチャンピオン)になったとのこと。
押上のタイガーウッズだ。元気なじいちゃんばあちゃんがいる町は、元気である。
どの町も「限界集落」みたいになってきたけど、それはあくまで「年齢」の分布図。
年に負けないくらい「健康で生きがいをもって、はつらつと生きる」人が増えれば、問題ない。

昨日の昼に八ヶ岳にいったふーちゃん(4歳)も真っ黒な顔をしてやってきた。
高原で「乗馬」と「乳搾り」を初体験した話を、「えいちゃん、あのね、ふーちゃんね、乳搾りと
馬にのってきたの。お馬さんのおしりあったかかったし、お乳しぼりもあったたかかった・・」
子供が発する言葉は、まんま「詩」である。師などいらない。天真そのもの。

ぼくはテレビを見ないけど、本日の「プロフェッショナル」に、能登の「マルガジェラート」
がでる。梅茶翁の近くにあるジェラートやさん。
「これからどう生きる」のヒントになると思う。ぜひご覧あそばせ。

今日は「書の会」

明日は「おんなかっぽれ」
木曜日が「おとこかっぽれ」
金曜日が薩摩琵琶のライブ

8月のライブ

2日(金) 『百びわ庵』コンサート

演奏:榎本百香(薩摩琵琶)

18時開場 19時開演  ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き

延岡慕情

父の墓参りに延岡にいった。
先祖代々の墓が、川べりのお寺にある。
幼きころは、鉄の街・北九州で生まれ育っていたので、
片道5時間くらいの電車の旅は、旅愁というより冒険心
が優先していて、大人になった今でも「ワクワク」した高揚感が
体に残っているような気がする。

日豊本線で「佐伯駅」(さいき 大分県)につくと、「次は延岡」
とにアナウンス。大分と宮崎の県をまたがるこの期間は、当時の電車で
一時間くらいかかり、子供の感じる時間としては、一時間千秋くらい、果てしなく遠く感じ、
着いた時は眠りの中にいた、というのが常だった。

父の父は「植木屋」で、徒歩5分ちょっとの岡富小学校までは、ぜんぶ自分の土地だった、ことを自慢
していた。旭化成の城下町みたいなところで、その会社の偉い人の庭を、やっていたらしい。
大酒飲みで、気にいらぬ仕事は絶対にしない職人気質で、いろいろな逸話が残っている。
親戚が集う席で「あいつは、じいさんにそっくりだ」と、ぼくのことをいう人がいた。
(本人は、仕事を択ばず、どんな仕事も身を粉にしてやってきた自負があるが・・前世は「みお子」だったと信じているのだが)

母親の実家は、植木屋から徒歩5分くらいで「魚屋」をやっていた。もともと四国の宇和島で
「魚の加工業」をやっていて、誰かの保証人になり、破産して延岡に移住していた。
こちらはおだやかなじいちゃんで、魚を酒肴に静かに晩酌をする姿が脳裏に残っている。
最近能登で暮らすようになり、魚をさばく機会が多い。どうゆうわけか、その時に自分の体のDNA
が魚屋の血の中で泳いでいるような錯覚をおぼえることがままある。人、というのは不思議だ。
「自分の人生」に、長い歴史小説のような「ものがたり」がかくされているようだ。そんな意味でも、先祖の墓参り
というのは、気のいい神社にいるような凛をいただく気分にもなる。

そんなわけで、延岡というのは「夏休みの思い出」そのものだ。父が暑い夏に逝ったので、
墓参りも夏が多くなりそうだ。ヘベスのおいしい季節でもある。
父側のお墓の近くに「バー 神戸」がある。そこで飲むウオッカベースの「ヘベスペシャル」は、延岡の歴の味がする。

今日は「順受の会」 松田先生は鹿児島産。「よかにせどん」という種である。
明日は「書の会」 貞本先生は広島産。北九州とどこか似ていてヤクザ気質な街。
水曜日は「おんなかっぽれ」 高口先生は東京下町産。サマーズの三村くんのおばさん。

墨田花火大会・・無事におわる

昨年の花火大会は、土曜日が悪天候で次の日に順延になった。
今年も台風の影響で、「二年連続か?」と心配したけど、無事に
夏の夜空に花火が咲いた。日本の夏、きんちょうの夏だ。
余談だけど、キンチョールは、創業当時は「きんちょう香」といっていた。
その時代に生きていたわけではないけど、京都の骨董屋にあった「昔看板」
にそう書いてあった。お店の棚の中かどこかに、しまってある。

昨日は16時まで店をやり、16時半から「もにじんさんたちのリハ」で、
17時くらいから、そばをだし、ライブがはじまった。
花火がはじまる19時まで、ボサノバやサンバで盛り上がる。

閉店前に若いカップルが入ってきた。間違いなく平成生まれの若いふたり・・・
4時に閉店なのでお会計をする時、「花火大会はどこで見ればいいですか?」と質問される。
カウンターに座っていた還暦酒飲み組の組長が「駅のほうにいかないほうがいい。この界隈だと・・・」
と、下町おせっかいおじいちゃんよろしく説明を始めた。界隈の地名に明るくない若者は目を白黒させている。
「若いふたりは、迷いないがらぶらぶら、あっちこっちを歩いているだけで幸せなんだから、恋路を
邪魔したらヤボだよ」とたしなめた。。。
おっちゃんは、4合目のお酒が入った徳利を振りながら、「若いっていいな・・」とポツリ。
それにつられてぼくが♪あのころ君は・・・と歌い始めたら、「♪わかかった」とはもっていた。
老兵は過ぎ去るべき、「令和」の花火大会・・

今日は日曜日なので16時閉店。それから「蕎麦打ち教室」
夏休みの自由研究に「蕎麦打ち」を選んだ小学生が、見学にくる。将来の「そばもん」だ。

明日の朝は「卵かけごはん」 夜が「順受の会」
火曜日が「書の会」
水曜日が「おんなかっぽれ」

8月はももちゃんの薩摩琵琶。今話題の希林さんの本に書いてあったけど、彼女の
親父さんは、晩年に薩摩琵琶を爪弾いていたらしい。薩摩隼人の「嗜み」だった。

8月のライブ

2日(金) 『百びわ庵』コンサート

演奏:榎本百香(薩摩琵琶)

18時開場 19時開演  ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き

隅田川花火大会につき16時閉店

今日は隅田川花火大会。
いつも17時から「もにじんライブ」をやる。花火の音が聞こえるまで、
ギターのじんじんさん、ハーモニカのまつもにかさん、♪ふたりあわせてヤンマーだ(そんな歌も知っている人が少なくなった)、
みたいに、♪ふたりあわせて「もにじん」だ、きーみぼくとで「もにじん」だ。

学生時代に飲むと、春歌をうたった。「ヨカチン」はその代表選手。ユーチューブで「よかちん」で
検索するとでてくる。

京都の大学では
♪学校さぼって チンカラカンカラ 御所をいけば  同女(どうししゃじょし)のおねーちゃんが
横目でにらむ ソレ やりたいな やりたいな やりたいやりたい やりたいな
同女のおねえちゃんと 合コン やりたいな・・・・

さきほど紹介したヤンマージーゼルのCMの替え歌もあった

♪ぼくの名前は「キンボー」ぼくの名前は「タマボー」 ふたりあわせて「キンタマだ」
きみとぼくとで「キンタマ」だ。
小さなものから 大きなものまで 動かす力だ キンタマジーゼル・・・

(昭和は遠くになりにけりか?)

デュアルワークスというスタイル

今週のはじめ、金沢から若者が「寒山拾得美術館」にこられた。
うちのHPを見た、と電話があった。

基本的に和室ばかりなので、若者もお年寄りも「坐れない」という人が多くなってきた。
日本人が、米を食べなくなり、畳に座れなくなってきた。もちろん「茶道」や「華道」などをやる人も激減してる。
玄関に火鉢(有田?)をもってきた。天真庵の外に「メダカ用」と「植物用」が置いてある。
もうひとつあったので、木工のあだちくんに、能登のヒバの廃材でテーブルをつくってもらい、
その高さにあう椅子を4つ見立てた。にわかに玄関が「能登の天真庵」になり、
お客さんがくると、ホボブラジルをそこで飲んでもらっている。

その若者が「デュアルワークスを地でいってますね」といった。
都会と田舎・・・ぼくは「二股暮らし」といっているが、世間では「デュアラー」
などと称しているらしい。新しい働き方のひとつ、として「works」とあわせて、「デュアルワークス」
なんていうらしい。
ぼくみたいに、「自営」でやっていたり、「アルバイト」みたいな立場の人には、あまり肩肘はったり、
清水の舞台から飛び降りる勇気など必要とせず、「よし」ときめればできることだと思う。

ぼくのそばのお弟子様だけど、4年前から能登に移住し、毎朝漁にでて、自然農法で野菜をつくり、
終末は「梅茶翁」というカフェをやっている「しんごちゃん」が「能登」という季刊誌の表紙を飾って
話題になっている。毎年梅林ガールズたちと梅仕事にいくところ。近くには有名なジェラートやさん
もあり、能登で注目のパワースポット。彼も「海の家」と「山の家」の二股暮らしで、デュアルワークスの先駆者。

「はたらく」というと、まず一番に「給与は?」となるような固い頭で考えたら、デュアルワークスはむずかしい。
そもそも「働かなくては、生きていけない」という恐怖観念?みたいなものがこの国の人たちの脳裏に焼き付いて
いるのは「洗脳」以外のなにものでもないような気がする。アホな政治家が「老後に2000万」といわれた
だけで、びびっているようでは、お先が真っ暗になるだけ・・・
せっかくこれから夏本番。夏休みは、田舎暮らしをのぞいてみるのも一考だ。
各地に「参加型」の農家民宿などがいっぱいある。
東京にかえる日に知り合った素敵な女性が門前の「農家民宿 フォレスト」をお手伝いしているとか・・
門前・・・・元の総持寺の門前・・・・禅の街に素敵な場所がある。まさに「大道無門」
「こころざしがあれば、どこからでも道は開けてくる。」

7月27日(土) もにじん花火大会 らいぶ

演奏:じんじん(ギター)・マツモニカ(ハーモニカ)

17時開場 17時半開演  ドレスコード:ゆかた・甚平 ¥3,000(蕎麦・珈琲 付き)

8月のライブ

2日(金) 『百びわ庵』コンサート

演奏:榎本百香(薩摩琵琶)

18時開場 19時開演  ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き

なんやらいう実験

昨日は能登から東京へ車で・・・

途中、事故でもないのに、高速道路が渋滞しているという情報。
来年のオリンピックの時、渋滞をさけるため、いろんな高速道路を封鎖して
「どのくらい渋滞するか?」という実験をしている、とのこと。

行きは車が故障し、参勤交代よろしくゆっくりいかざるをえないことになり、帰りは
「渋滞実験」のために渋滞にまきこまれる。
妙高高原あたりで、涼みながらクーラに忍ばせている能登の地酒「宗玄」を飲み、
酔いがさめたころ帰ろう、という名案をだしたら、却下され、高原のソフトクリーム
を食べながら、しばらく休憩をとって帰ることにした。

今日の東京は梅雨明けしたような好天気。
朝から焙煎をしていると、サウナに入っているように汗がでる。
今、能登のスイカを切り、ビールで一杯・・・
こんな暑い東京で「オリンピック」をやるのかね。室内はともかく、
マラソンとか大丈夫なんやろか?やっぱり、エチオピアとか暑い国の人が有利やろね。

明後日は「隅田川花火大会」 昨年は台風で流れた。今年も台風だって?

7月27日(土) もにじん花火大会 らいぶ

演奏:じんじん(ギター)・マツモニカ(ハーモニカ)

17時開場 17時半開演  ドレスコード:ゆかた・甚平 ¥3,000(蕎麦・珈琲 付き)

8月のライブ

2日(金) 『百びわ庵』コンサート

演奏:榎本百香(薩摩琵琶)

18時開場 19時開演  ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き

旅の途中 ぱーと3

昨日は朝飯前に畑を耕して、珠洲にいく。大豆も大きくなってきて、
もうすぐ「枝豆」でビールが飲めそうだ。辛味大根も三種類目の種をまく。
夏の雑草は、ほんとうにすごい勢いで成長してくるけど、あくまでも「自然」
に近い状態がいいので、あまり抜かずに、自然農法に限りなく近い方法「ほったらかしの無為自然農法」。
珠洲といえば、揚げ浜式の塩つくりで有名だ。そこの塩を使うと
「塩むすび」が世界で一番おいしいおむすびになる。千枚田でつくる米でつくると、天下無敵。

塩つくりの名人のじいちゃんところに
月一ペースで顔をだす。先月はじいちゃんのつくった「梅干し」をもらった。今回いったら
「雨が続くので、塩がでけんわい。そやけん、焼きあごとこんぶの出汁をつくっとる」といって、
昆布を切っていた。「売りもんにはならんけど、知り合いの料理屋がつかってくれとんよ」といって
一袋もらった。

その後は「能登の人生フルーツ」みたいなご夫婦のところへ。
ここのジャムとかケッチャップは、筆舌が及ばないくらい美味い。
ここには、人生フルーツおじいちゃん、おばあちゃんたちが、手塩にかけて育てたトマト、いちじく、いちご、
ブルーベリーなどもってきて、それを材料に、砂糖以外は無添加の元気なジャムをつくっている。
だんだん高齢化がすすみ、「もう自分では梅干しをつくる元気がないので」という理由で、梅を
250kくらい梅干しにした、らしい。

お米、梅干し・・・日本人にとっては、「水」と同じくらい、「命」をつくってくれるものだけど、
昨年あたりから、米よりも小麦(主に、パン。ラーメン?福岡には「ラー麦」なるラーメン専門の麦がつくられている)
の消費量が多くなり、米も古米古古米とだぶついているのが現実。
今もラジオで、「子供の自殺」のことが話題になっていたけど、命の根源は「口からいれる食べ物」や。

畑仕事をしながら思うこと。除草剤とか草刈り機があれば楽やと思う。夏はとくにそう思う。
でもなるべく、機械や薬にたよらずに野菜をつくってみたい。葉物は虫に穴をあけられるし、
雑草は抜いていっても、ふりかえるとまたはえる、まるで歩いてくるような様相ではあるが、それもまた自然。
家の掃除整頓(前の主人がおいていってくださったもの)はだいぶなくなってきたけど、畑仕事は
体の線がボクシングをしていたころにもどる?くらい重労働でいい汗をかく。

本日これから東京へ出発。週末は「隅田川花火大会」
昔は、上京したりする人に「大輪の花が咲きますよう 祈念いたします」なんていうハナムケの言葉をおくったものだ。
それが、そんなに力をいれずに「その場 その場で 咲きなさい」というような風潮になり、最近は働き方改革の影響からか
「花なんか咲かせようとか思うな」のような気運が高まっている。希林さんの本ではないけど「なりゆき」
というのも大事かもなんばん。

7月27日(土) もにじん花火大会 らいぶ

演奏:じんじん(ギター)・マツモニカ(ハーモニカ)

17時開場 17時半開演  ドレスコード:ゆかた・甚平 ¥3,000(蕎麦・珈琲 付き)

8月のライブ

2日(金) 『百びわ庵』コンサート

演奏:榎本百香(薩摩琵琶)

18時開場 19時開演  ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き

旅の途中 ぱーと2

福岡に二泊。
母が妹の嫁ぎ先の近くの施設に入り、宗像の実家は甥っ子
に住んでもらっている。空き家は物騒だし、ひとが住まないとすぐに朽ちていく。
今どこの家でも問題になっている。全国で空き家になっている家が700万から一説によると1000万に届く勢いだとか。
ぼくもそのひとりだが、東京や大阪など、
大都会に「出稼ぎ」にいき、そのままいろんなしがらみができて、その町に住み、
「ふるさとを遠くにありて思うだけ」の人が大半だ。

昨日は石川が誇る世界的な哲学者「西田幾多郎先生」の記念館にいった。
鈴木大拙翁とともに、石川の産んだ「哲の巨人」である。
京都の南禅寺界隈に「哲学の道」というのがある。先生が京大で教鞭を
ふるっていた時代に、思索しながら歩いた道が、そんな名前になった。

晩年は鎌倉に居を構え、「京都と鎌倉の二股暮らし」をされていたようだが、
鎌倉という町が彼の故郷の「かほく市」に似ていたので終の棲家にしたようだ。
人はいろんな事情で、生まれ故郷に帰らず、あの世というもうひとつ先にある「ふるさと」
に帰っていくのかもしれない。そんなことを思った。

彼が友人に書いた書簡がある。

「余の妻よりよき妻は多かるべく  余の友よりよき友は多かるべし
しかし 余の妻は余の妻にして 余の友は余の友なり」(西田幾多郎)

人生は「旅」であり、「旅」は「哲」やと思う。
余の旅は どこにもない 余の旅なり(南九)

7月27日(土) もにじん花火大会 らいぶ

演奏:じんじん(ギター)・マツモニカ(ハーモニカ)

17時開場 17時半開演  ドレスコード:ゆかた・甚平 ¥3,000(蕎麦・珈琲 付き)

8月のライブ

2日(金) 『百びわ庵』コンサート

演奏:榎本百香(薩摩琵琶)

18時開場 19時開演  ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き

旅の途中

大石さんのライブはピアノの調子も大石さんの調子も、お客さんの調子もよく、
「ともに楽しむ」のごとく、すばらしかった。来年は「天真庵」という曲も
つくってくれるらしい。楽しみだ。

片づけを終わり、夜中の一時過ぎに出発した。足柄インターまでいき、仮眠。
朝車を動かそうとしたら、うんともすんともしない。前日にディーラーでリーコールの
点検をしたばかり・・・
泉大津から門司港のフェリーをその日に予約していたので、あわてることない、と
悠然としていたけど、さにあらず・・・

火曜日はディーラーがお休み。まずジャフに電話をして、一時間後に到着。やはりビクともせず、
保険を頼んでいる東京海上に電話。
車は東京にレッカー車で運んでもらい、車はレンタカーを頼んだ。
いろいろ時間がかかる(荷物の入れ替え、高速カードの手続き・・・保険会社とのやりとりなど)
ので、結局5時間くらいかかった。すぐに、予約していたフェリーをキャンセルして、
九州まで運転してかえることになった。今回は父の墓参りのため、延岡までなので
足柄から1200kくらい走ることになる。

「参勤交代の時は、歩いて江戸まで往復していたんだ」 それに比べたら、「なんてこたない」
と気分をかえて、東海道中膝栗毛よろしく、のんびりと旅する気分で、延岡までいく。
北浦で「鳥南蛮」(延岡発祥)を食べ、秘湯で旅の疲れをとり、墓参りをしてBAR神戸へ。
「ヘベスペシャル」(ヘベスという日向特産の柑橘を使ったカクテル 命名は勝手につけた)を飲む。
その後バーボンを飲んでいたら、先週のサンボアで飲んでいるかのごとく・・・銀座のバーにも負けない心地よさ。

バーのママさんに「来年延岡でそば会をやってくれませんか?」といわれ、二つ返事。
「へべそば」(ヘベスそば)を食べる会になりそうだ。墓参りと称しながら、温泉にいったり、
きれいなママのいるバーで飲んだり・・・親不孝この上ないような気もするけど、これもまた供養のひとつか。

次の日の朝福岡にむけて出発。高速は使わず、下道でゆっくり。
途中、「道の駅 きよかわ」に立ち寄る。全国の直売店の中で今年表彰された直売所。うまくいえないけど、
「そこにしかないもん」に地元の人たちの愛情がいっぱいつまっていて気持ちがいい。

その後は「杖立温泉」につかって福岡へ。

今日はセシルの日。16時閉店。

今日は「海の日」。
2011年の夏、隣の隣のトトロみたいな感じのところに
住んでいた「セシル」が千葉の海でおぼれて亡くなった。
大石学トリオのドラマーで、ファンキーで明るいジャズマン。
天真庵にピアノが入った日、「これから十間橋通りは、ブルックリンになるよ」
と喜んでくれ、カウンターでクロキリオンザロックで祝った。

そんなことがあって、翌年から「海の日」は、大石さんがセシルを追悼する日として、
ピアノソロライブをやることになった。だから、今日で8回目になる。
亡くなった人とはあの世にいかないと会えない、と思っていたけど、そんな追悼の仕方もあり、
いつもこの日は、ピアノの横やカウンターに、セシルがひょこんと遊びにきているような気になったりする。
人が生きたり、死んだりすることは、同じ「コト」のように思えたりもする。不思議だけど。

今日も☔。
卵かけごはん中だけど、そんな日なので今日は16時閉店。

明日からしばらく「能登休み」
夏は「草取り」に追われる。
この世のありとあらゆる生き物は「太陽の恵み」だ。

7月27日(土) もにじん花火大会 らいぶ

演奏:じんじん(ギター)・マツモニカ(ハーモニカ)

17時開場 17時半開演  ドレスコード:ゆかた・甚平 ¥3,000(蕎麦・珈琲 付き)

8月のライブ

2日(金) 『百びわ庵』コンサート

演奏:榎本百香(薩摩琵琶)

18時開場 19時開演  ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)