👽宇宙人に気をつけて・・

天真庵のショールームに、読売新聞の切り抜きを飾ってある。
読売新聞のコラムで人気のある「桐谷逸夫の一期一会」に紹介された記事。
古色蒼然とした建物をまるで生きた人間のように描いたのも、彼だ。

昨日のお昼過ぎに、ひょこっと桐谷さんがそばを手繰りにこられた。
今はシカゴに住んでいて、日本とアメリカの「二股暮らし」。
「そば前」(お酒)を所望する時は、オフ、つまり仕事のない日、でない
場合はその日に取材やスケッチの仕事がある日だ。

「今日成田についた」時も「これから成田」という時も、そんな素振りがない。
いつも平常心。スケッチの道具はいつも持ち運んでいるが、「近くに住むおっちゃん」の風だ。

「天ぷら」の名人は、温度の違う油をふたつの鍋にいれ、材料によって鍋を使い分ける、という。
彼は、アメリカにいる温度、日本にいる温度を、それぞれの土地で使い分けることができる名人である。
そのコツをぼくなりに観察してみた。

たとえば、押上にくる場合は、近くの銭湯にいき、近所のじいちゃんたちと裸でふれあい、
「最近はスカイツリーはどうですか?」とか「商店街はかわりないですか?」とか「長屋は残ってますか?」
などと会話し、風呂からあがると、昔からそこにあったような「一杯飲み屋」ののれんをくぐり、もつ煮を酒肴に
一杯やりながら「いやあ、さっきは銭湯で・・・」なんていう感じで、その土地の常連客と一体になるフンイキをもった達人である。

先週は「京都のおばんざいやでいいとこ見つけた」という。
ぼくが「ふーん・・・」と気のない返事をすると、「河原町や木屋町、もちろん祇園界隈じゃないよ」
といって、京都人しかしらない「まるたけえびすにおしおいけ・・・・あねさんろっかくたこにしき」
みたいな京都の路地の数え歌にでてくる地名の「おばんざいや」を紹介された。
どこの町いっても、そんな風だ。「小さい秋みつけた」という歌のように、「名もなき路地裏にあるお店を見つけた」
や「ひと」をみつける名人だ。

「今年も梅仕事がんばってください。」といっていかれた。その後、同じ席に若い女子がすわり、
カウンターの上のホワイトボードをじーっと見ていた。
電車の中で、こちらをじーとみているような人がよくいる。「👽」(宇宙人)が人間のふりして乗っている場合、
そうやって相手のデータを読み取ったりしていることがあるらしい。そんな時は、目をそらすのがいい、らしい。

「7月5日のクラシックコンサート空いてますか」と聞かれた。👽ではなかった。
「渡邊さんを知っています。ホワイトボードに手書きだったのでビックリして・・・」とのこと。
大石さんやN響のやまねさんがホワイトボードに手書きされていて、「えっ」と思う人がいるけど、
渡邊さんも「よみきょう」つまり「読売交響楽団」のヴィオラ奏者。
「どんな縁で?」と聞いたら「わたくし読売で仕事してました」とのこと。昨日は「読売デー」だった?

これから「卵かけごはん」
7月は、そんな素敵なコンサートが三つ巴!

7月5日(土) クラシック初コンサート

演奏:渡邉千春(ヴィオラ)・山崎早登美(ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

15日(月・祭) 大石 学 ソロ LIVE

演奏:大石 学(ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

27日(土)  墨田花火大会 もにじん浴衣ライブ
ギター(じんじん) ハーモニカ(まつもにか)
17時開場 ドレスコード 浴衣か甚平  ¥3000(そば 珈琲)

..