能登から持ち帰った「かんぞう」を食べた。一般には「のかんぞう」という。
ちょっと熱めの温泉(55度)につかるみたいにして10分。
それを笊にあげ水のシャワー。それしゃきっとしたサラダ感が残り、
ビタミンが破壊されず、色もあざやか。春を告げる土味である。
それを「酢味噌」で食べると、お酒を飲む時に、美味い(グビグビという声)音が聞こえる。
3日間の「染めもん展」が、あっという間に終わった。奈良は毎年いくけど、最近
はまったく上洛してへん。でも「染・・」があるので、毎年京都で花見をしてる感覚になる。
昨日は季節はずれの「味噌つくり」。昨年から気になっていた農業家が能登にいて、その人の
つくる「青大豆」を手に入れたので、筆子さんがひさしぶりにそれで味噌を仕込んだ。
「黒豆」を味噌に仕込むと同じくらい、煮汁がうまかった。もちろん塩は、能登の塩。
その煮汁を「そばつゆ」にした。「かえし」をいれて、しばらくおいてみた。
諸説あるけど、そばは最初に「お寺の精進料理」として始まった。「寺方蕎麦」
なんていいかたをする。京都のおひとたちに精進料理ではないけど、この三日間は
能登からもってきた野菜や山菜の精進料理が中心やった。そして打ち上げのしめ
が「寺方蕎麦」。「精進せなあかん」・・・精進って日常に使うけど、奥深い言葉やね。
今日はこれから「卵かけごはん」
味噌汁にも、青大豆の煮汁ベースで、野菜いっぱいの味噌汁をつくっている様子。
二階でパソコンをしてる鼻にいい香りが届く。台所の音とか香りというのは、
「またまた一楽」の風情がある。大根、ニンジンは能登の家の隣の畑産。
「五月菜」なる菜っ葉も近くの直売所で調達してみた。風薫る五月・・どんな味
なんやろ。「五月を食べてみたい」と五感が叫んでいる。おまけは「黒藻」
近くの漁港でおばちゃんが、「これ能登の高級食材」といってすすめてくれた。
夜は「論語の会」。幹事のSさんが九州にもどる前日につくった「わさび漬け」がおくられてきた。
今日はそれを酒肴にみんなで飲もう。日々是好日。
明日は「書の会」
明後日が「おんなかっぽれ」