昨日は天気予報では雨のはずだったけど、快晴だった。
IT企業と農業法人のふたつの社長をやっている友人から朝メールがきた。
「春一番のプレゼントをもって蕎麦を手繰りにいきます」とのこと。
開店と同時に美しい女性を連れてやってきた。お土産は、蕗の薹と菜の花。春の香りを都会に連れてきてもらった。
この人が連れてくる人は、不思議なんだけど、その後すぐに味噌作りに参加したり、
梅仕事を手伝いにきたり、濃茶を飲むように、濃い関係になることが多い。さっそく名刺を交換。
肩書が「自給自足で暮らし隊(随時隊員募集中)」だ。
「料理研究家」みたいに、いったもんがちみたいな肩書はあまたあれど、これは新鮮で感動的だ。
裏には、家族構成・・・・既婚 娘一人 息子一人 孫一人
その下に「いろいろな隊-隊員」の肩書が・・8つ そのうち半分を紹介すると
自然農で自給自足し隊-隊員
古民家で暮らしたい-隊員
味噌・醤油を作り隊-隊員
いつも自由でい隊-隊員
なんとなく、こちとらと同じ系列のような「におい」がする。
はじめてなのであまり深くは聞かなかったが、今年中に「おひとり」で田舎へ移住する計画らしい。
「あたらしい女性の生き方のひとつ」だと痛感した。
帰りに「 啐啄焙煎塾」に入会するといって、元気に帰られた。
「啐啄」(そったく) 鳥の卵が孵化するとき、中からひな鳥がつつく。「啐」という。同時に親鳥
そこをつつく。「啄」という。親子の阿吽の呼吸の妙を語る言葉で、禅では「啐啄の機」とか「啐啄同時」
とかいって、その呼吸の大事さを説いてきた。まさに「悟り」とか「巣立ち」が感じられる
一日だった。
夜のヨガの時、蕗の薹を能登の塩でさっとゆがき、水でさらした後、かえしに少し砂糖を足して佃煮にした。
少しほろにがい春の香りを、梅林ガールズたちと味わった。彼女たちの出番も近い。能登の梅がまっておられる。