日曜日に、関越を走って能登に向かっていた。
ラジオの情報で、妙高あたりがすごい雪だったので、寄り道。
「猿も入る温泉宿で一泊?」
秋は紅葉がいいけど、この季節の妙高あたりはやはり雪がすごい。
トイレ休憩にサービスエリアに寄るたびに、ラーメンが食べたくなる・笑
いつものように、和倉温泉の「総湯」に入り、ちょっと気になっていた蕎麦屋で
そば前に宗玄を飲みながら、哲。〆のそばを手繰り、美術館のある志賀町につく。
空は、石川さゆりの演歌のように暗く、よどんでいる。今年はじめてなので、掃除を
丁寧にし、お神酒を神棚まどの定位置におく。歌川芳春の寒山拾得を床の間に飾り、庭の水洗を投げ入れ、
「竹葉」をお屠蘇にしながら、新年会?
しばらく留守にしていたので、能登の家は寒い。でも「住まう」というのは、こうゆうことだと
思う。「そこに生きる」というのと「住まう」というのが、冬の能登にくると同義語であることを悟る。
頭を使う、体と心を重ねながら工夫しながらそこで生きる。自然によりそう、というのはそうゆうことだろう。
明日は梅茶翁の梅の木の剪定をやる。三輪福さんからショートメール。「さばがとれたので、明日
しめ鯖にしてほしい。」とのこと。「了解」と返事をした。能登の寒鯖を能登の塩をべた塩にして、酢〆する
・・・考えるだけでワクワクする。台所で出刃を研ぎながら、ときめく・・
午後少しお天道様が顔を出したので、駐車場の裏の畑に鍬を入れる。冬の間に土を反しておくだけで、土の生命が
蘇るらしい。二時間くらいかけて、畑の土をオセロよろしくひっくり返した。
野良仕事を終えて家にもどると、近くの漁師さんからイカの差し入れがあった。
おかえしに「いぶりがっこ」と、原始的ぶつぶつ交換。今日の夕餉は、冬の日本海でとれたイカ
を囲炉裏であぶり、福光屋の酒を燗にして、やっちろあきの演歌でも歌いながら飲むか?
♪お酒はあつめの燗がいい さかなはあぶったいぶりがっこがいい・・・