自腹を切る

昨日は「墨交会」だった。
建築家・故・白井晟一さんの後輩の建築家たちが年2回
天真庵で「蕎麦会」をやってくれる。

今月の5日から30日まで青山の「Gallery5610」で白井晟一さんが設計し、未完の
ままの「原爆堂」の展覧会がある。設計図をもとにCGを作り、今回はそれが上映される。
白井晟一さんは「無窓」というエッセイーを残し、建築家・書家・装丁家として活躍された。
どれもが、哲学を具現化したような「美意識」に満ちていて素晴らしい。
ぜひ「!」ときたら、足を運んでみてみてほしい。

「!」というのは、「雨だれ」のことらしい。
昨日の蕎麦会(お酒は持ち寄り)で誰かが持参されたお酒のラベルにそうあった。

白井さんは生前「美術品とかお酒とか食事・・・自分の身になるものは、「自腹を切らないといけない」」
が口癖だったらしい。前の都知事のなんやらさんなんかに、聞かせてみたい言葉だ。

昨日のメンバーも自分で会社を作り、飲み食いに「領収書」がとれる立場の連中ばかりで、昨日
の精算の時に、「君たちの大先輩の白井さんは・・・・・」で説明した。
お店の主人のいう言葉としては適切ではないし、TPOを逸脱していると思うが、
「ほんものの建築家」を目指すのであれば、そうあってほしいと思う。
「お金の使い方」には、その人の「哲」がそのまんまでるもんだ。もちろん彼らは
「無窓」は読んでいると思うが、もう一度その中の「豆腐」などは読み直してほしいものだ。

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