先月の21日、能登町に「梅茶翁」が正式にオープンした。
瑞穂という里山にあり、週末だけカフェをスタートさせた。
今は梅の花が咲き、梅林ガールズたちとの再会を楽しみにしている、
そんな感じだ。6月の終わりから7月のはじめころ、「梅仕事」
をしたいと思っている。
「寒山拾得美術館」をつくっている志賀町も桜が満開で、山桜、お寺や学校のまわりのソメイヨシノや、
枝垂れ桜、仙人みたいな老木の桜も、能登の里山や、古色蒼然とした家家との佇まいが、絵画のような世界
で旅人を楽しませてくれる。「能登はやさしや 土までも」の本番季節でもある。
三輪福さんが「山菜を積んできた」との連絡を受け、さっそく「野趣満天のそば会」を梅茶翁で開催。
こしあぶら、うど、わさびな・・など山菜の王様たちを天ぷらにして、豪華な宴が始まる。
もちろんしめは「そば」である。土もやさしいけど、空気や風もやさしく、夜は庭がプラネタリウム。
人もおだやかで、やさしくなる・・・そんな風土が能登だ。
昨日は「そば切り仁」でみんなでそばを食べた。能登町の山間、黒川温泉のところに天領庄屋「中谷家」
というタイムスリップするような癒し場がある。冬は休業で昨日から「春のオープン」。東京から移住して30年、もうすぐ還暦
だという仁さんの蕎麦は、仁そのもの。やさしさと滋味たっぷりだ。家の中も天井や階段まで漆。蕎麦の器も輪島塗。贅沢な空間。
6月の「梅林ガールズ」たちと来る時は、みなでそばを手繰りにいこうと思う。
蕎麦を打っていると、全国各地に「そばもん」の友達が増えていく。それもまた楽しからずや。感謝。