今回のお休みの日(といっても、完全なオフはないけど)、朝早くおきて、
錦糸町まで歩き、「北の桜守り」を見た。
はっきりいってあまり期待はしていなかったのだが、期待を裏切られ、泣かされ
胸に染みるものがあった。観客もまばらだったけど、最後に前の方に座っているおばあちゃんたちが拍手
したのがウェーブになって、舞台を見ている感覚だった。もっとも映画も細工してあって、途中が劇場で
演劇を見ている感覚になる。
おにぎりをにぎる場面が印象的だった。戦時中は、お米が貴重で、銀シャリというほどだった。
それを「むすぶ」。鮨の握り方の延長みたいな秀逸な「おむすび」のシーン。たぶん昔の日本人は
みなあんな握り方をしたのだろう。解説は野暮になるからしないけど、「うまいおむすび」を
食べたい人は映画館にいくことをお勧めする。見てわからなかった場合は天真庵の「寿司大学」に
くると手取り足取りして教えてしんぜよう。お米は大事やと思うな。コンビニのそれとは似て非なるもの。
昨日は「ダメ中」だった。この会は女子風呂の中にひとり混浴する、そんな気のおけない女子
たちと勉強した後に酒を酌み交わす。どの会もにたりよったりだけど、女子が元気。
春の海 ひねもす のたりのたりかな で勉強中にカウンターで寒山詩を読んでいたら、
「ひとり」というものの大事なことがよくわかった。寒山は重巖に住み、粗衣粗食にあまんじ、
ひとりで俗を離れ生きた。話をする相手がいない、聞く相手がいない、という「時間」が瞑想であり「哲」
する瞬間。I am alone、but lonely.
晴耕雨独? 雨の日はひとりで哲するような人生がいい。
今日は「満つまめの会」
先日、まーくんに「正しい歩き方」を教えてもらった。年をとると、つい足を前に出す感覚で
歩く。すると腰なんかに負担がかかる。簡単にいうと「自転車をこぐ」感覚で歩くのがいいらしい。
その後、かっぽれだった。かっぽれも「重心移動」がとても大事な踊り。いろいろな分野に「コツ」がある。
それをコツコツやっていくと、人生はいつまでも楽しい。日々是好日。