下町散歩

今朝も涼やかな風が吹いているような朝。でもラジオの予想だと
日中は35度近くまでいくそうな・・・

月曜の朝は卵かけごはん。朝ごはんの王様だと思う。
蕎麦を打ち、ごはんを焚くと、ぼくの仕事はおわりで、こうやって
家にもどりブログをかく、というのが月曜日の朝のはじまり。

今朝は家にかえろうと玄関をでたら、みかみくんにバッタリ。ときどき
いろいろな四方山話をする。昨年はこんなタイミングである「梅仕事の本」を
彼にもらった。それから「梅の妖精」のいたずらが始まり、能登では「梅茶翁」
がうまれ、今年はいっぱい梅仕事をした。おかげで、この夏は「つかれしらず」な
感じ。まーくんの「満つまめの会」のおかげもあり、まわりに元気いっぱいの人が多い。

昨年の梅シロップジュースが、好評。メニューにも、メニューにのってないメニューにも書いて
なく、手書きの張り紙が一枚。飲んだ瞬間に「のとうめの妖精」が体中を飛び回る。
昨日は「それに焼酎を入れて」というわがままなお客さんが・・・
いっぱいだけつくってさしあげた。

明日は「英語でそば会」

浴衣の君が、ボサノバを歌う

昨日は「隅田川花火大会」。江戸の夏の最大のイベント。
毎年その日は、ギターのじんじんさん、ハーモニカのまつもにかさん、
あわせて「もにじん」さんが、ブラジル音楽などを奏でてくれる日。
やはり昨日は10回目、メモリアルライブになった。

天気予報も「夕方☂20%」という感じだった。5時間半から
いつものように演奏が始まる。浴衣をきたお客さんも外の天気を
気にしながらのライブだった。でもシットリとしたギターと少し
悲しげなハーモニカの感じが、「はれたりくもったり」する人生を彷彿させてよかった。

途中で、浴衣をきてお客さんとして蕎麦を手繰っていた子が、突然飛び入り。
ボサノバとサンバを一曲づつ披露した。カウンターに座っていた天真庵のお客さん
たちはビックリ。なにをかくそう、布上智子さん。毎年一回うちでライブをやってくれる。
レコーディングのために富山から上京中だったとのこと。

☂が本格的になり、花火は?と危ぶまれた、けど、7時になったら
予定通り、どんどんぱんぱん、☂の夜空にあがって咲いた。

本日は「満つまめの会」

明日の朝は「卵かけごはん」ですよ。

本日は浴衣ライブ

2日続けて、普茶料理の会だった。一昨日が7人、昨日が9人。
普通は4人が限定だけど、ままよきんたまおとこのこ、で
なんとかこなした。今日は「隅田川花火大会」
いつも花火大会の前に、「もにじんライブ」がある。元気がいたころか
やっているので、かれこれ10年近くなる。ドレスコードがある。浴衣か甚平・・

あまり「原理原則」にこだわると窮屈になるので、GパンとTシャツでも、「ふんどししてます」
でもいいし、ま、気持ちが同じであれば、形が多少かわってもかまわない。

もっとも「普茶料理」にしても、基本は精進料理だが、隠元和尚が「普(あまね)く大衆に茶を施す」という
「こころ」がつたわれば、多少は肉魚が入っても、かまへん、と思っている。そばの出汁もかつおぶしを使うし、
そば鮨の中には、卵焼きも入れる。暑い夏は、ひつまぶしがあっても、ええやん、という感じ。

ということで、今日は15時閉店。
17時から「ライブ」。

火薬と加薬 中身の説明が・・

おとといのブログのタイトルだったけど中身の説明がなかった。
だいたい、一度書いたものを読むこともなければ、誤字があろうが、
つけたしがあろうが、おかまいなし、という「朝の落書き帖」という感じでブログを書いている。

かやくごはん、というのは、薬になるようにいろいろ体にいい食材を入れてつくるので「加薬」という。
先日、お弟子様のひとりで、岐阜の春日茶をやっているだいきくんが、ドクダミ茶と薬草茶を
もってきてくれた。界隈の山では、織田信長さまが、薬草の研究をやらせていたとこらしい。
体にいいことと、もうひとつは、武器の「火薬」のほうの研究もそこでやっていたらしい。

ものの本によると、昔から「薬草茶の代表」みたいに言われているけど、ドクダミ茶は、毎日とると
陰性なので体を冷やす、とのこと。何事も「過ぎたるは・・」である。でも春日のドクダミ茶を
黒豆茶とはだか麦茶といっしょに薬缶で煮て、冷蔵庫で冷やすと、体が「ああうれし」といってくれる。

昨日は「普茶料理の会」があった。世界的な建築家・白井晟一さんゆかり京都の大学出身の建築家
たちが、年に二度集まる会だ。幹事はじゅんぐりに代わっていく。言いだしっぺのF氏は、ぼくの
お茶のお弟子様でもある。昨日は彼は仕事でこれず、かわりに絵をおいていった。埼玉の小川町をスケッチした絵で
かの地で個展もやったし、先週はアメリカから彼の絵を買いにきた女性もいた。

白井晟一さんは、うなぎが好物だった。というので、昨日は能登の梅ぼしとこんぶとうなぎで、「ひつまぶし」
をつくった。気のおけない友達と食事をする。「おいしく食べる」の基本の基本。
Fくんもそうだけど、昨日はもうひとりが自分でつくった枝豆ととまとを持参してくれた。
どんな職種であっても、「衣食住とつながっていく」観点で仕事をしないと通用しない時代である。

今日の夜も、大人数の「普茶料理の会」  典座になった気分で、精進していきたい。といいながら、
暑いので、ビールを昼間からグビグビやったりする毎日。日々是好日。

明日は「墨田花火大会」   15時で閉店。17時から「ライブ」 

かやくごはん 加薬 であり 火薬でもあり

昨日は「書をしよう会」だった。
前日に続き、梅味噌が大活躍する。新春に味噌をしこみ、春に梅をしこみ、
それをあわせる。日本人は春夏秋冬を、用意周到にいろいろな保存食をつくって、命を
紡いできたことが、よくわかる。

昨日は土用の丑の日だったので、うなぎの「ひつまぶし」をつくってみた。
昔から先祖さまは「たべあわせ」というのも大事にしてきた。一般に
「うなぎと梅」は相性がよくない、といわれている。でも人形町の老舗のうなぎや
には「梅」という字がついているし、どう考えても、科学的な根拠にとぼしい。

梅も土用に干す、というのが日本人の伝統的なならわし。あたらしくできた能登梅の
うめぼしを種をとって、ほぐす。こんぶ(乾燥)も、はさみで細かくきざみ、
ごはんを焚く時に適宜いれる。うなぎは、スーパーに並んでいたやつを、お酒に
塩山椒を入れ、5分くらい蒸らす。そうすると、高級店や老舗にまけないようなレベルにうなぎのぼりする。
それを適当な大きさに刻んで、食べる前に、まぜる。
昨日は酒を飲む時はほとんど酒肴をつままない先生が、どんぶりを空にした。

今日は「満つまめの会」
夜は「おんなかっぽれ」

書をしようかい

昨日は「順受の会」 22年も続いている通称「論語の会」。
この会のメンバーでもある銀座ルノアールの社長から焼酎の差し入れも
あり、昨日は一段と盛り上がった。平均年齢も20年増えて、65歳前後に
なったけど、前後不覚になるような人はいず、みんな平気で25度の焼酎を
生で一気飲みするような人たち。
昨日から「南洲遺訓」。つまり西郷どんのお話になった。

西郷さんの座右の銘に「敬天愛人」というのがある。愛人とあおかんする、そんな意味ではない。
天地自然を敬い、人を愛す。西郷どんの揮毫したものが残っていて、なかなか力強い筆運びに人がら
がしのばれる。

今日は「書をしよう会」。今日は土用の日なので、鰻のひつまぶしでもやろうかしらん。

明日は「満つまめの会」夜は「おんなかっぽれ」
木曜日、金曜日と続けて「普茶料理の会」 夏にこそ、野菜中心の精進料理が命を輝かせる季節でもある。

なすとトマトの鮨を堪能

いわゆる「精進鮨」の夏の王様かもなんばん。

近所でカフェをやってる素敵な女店主が、「朝採れた野菜」
をもってきてくれた。松戸(どうも松戸と町田の差がよくわからない)
に畑を借りていて、野菜をつくっている、らしい。
なすとちっちゃなトマトが、ピカピカ輝いていて、「おはよう」と
挨拶してるようだ。キュウリもまがっているけど、水水しい。

昨日は、二階が「お花のお稽古」&「お仕覆」。下では「蕎麦打ち」と「鮨をにぎる会」
が、混声合唱団よろしく、にぎわっていた。
海でとれた魚をその場で、〆たり、酢〆にするように、とれたての野菜を「鮨ねた」にする。
魚も野菜も「ひとてま」で、まったく違う世界へ飛翔するか、墜落するか、くらいベツモノになる。

トマトは半分にきり、甘いかえしと梅酢を、いい塩梅に配合して、その中につけとく。
酢飯に赤い帽子をかぶらせて、それをパクッと口に入れると、「ざまあみろ」というくらいうまい。

なすは、へたをとり、あつめのお湯に長湯させ、それをまな板におき、上にもう一枚まないた
をおく(投棄などでもいいい)。からすみみたいな形になるので、それを出汁でひたひたにつける。
そばをやる人は、そばつゆの湯にすればいい。それを切って、昨日はできたての「梅味噌」をのせて
食べた。ふだんはおとなしいかすみちゃんが、「日本酒がほしい」というので、京丹後のなんやらいう
酒を飲みながら、鮨会が始まる。

都会にいると、「おいしいもの」の情報があふれている。その情報にふりまわされながら、
まるで雑誌やミシラヌ媒体でも食べているような錯覚をおこしている「やから」が多い。
あれにしようかこれにしようかと、いろいろ選択できるけど、けっきょくまずいものを喰ってる、そんな感じ。
田舎にいくと、野菜や魚がとれる時は、容赦なくとれ、何をたべようか?という選択肢はない。「しかない」けど、
どれも「とれたて」の旬に満ちている。
「おいしいものを食べる」よりも「おいしく食べる」ほうにシフトしていってる人が、多くなってきた。

これから「卵かけごはん」夜は「論語の会」(22年目の順受の会)。
明日は「書をしよう会」
水曜日が「おんなかっぽれ」   毎日毎日がいろいろな出会いがあり、日々是好日。感謝。

今日はいっぺんに4種類の寺子屋の日

昨日はまーくんの「みつまめの会」だった。
82歳で現役の会計士が、毎週のように通ってこられる。
その年で現役というのもすごいけど、自転車にのって矍鑠として、颯爽
とやってくる。腰はすこし曲がっていて「これさへなんとかなれば、なんとかまだまだ現役でいれる」
とのことで、熱心に通ってこられる。

5回目になるけど、だいぶ腰もまっすぐになってきた。ご本人も、「くるたびに楽になり、
若返るような感じ」とのこと。なんとかの手習い、とかいうけど、「大丈夫 せったい死ぬまで生きられる」
よろしく、生きている間、その気になれば、なんでも上達できる、のだと思う。「英語でそば会」
にこられれている、ぼくより少し先輩のご婦人たちの生き方を見ていても、「やるきと元気と好奇心:
を失わなければ、人生どうにかなる。

今日は、日曜日なので16時。下では、それから「粒々皆辛苦のそば打ち教室」&「なんとなく鮨もにぎるかい?」
二階は「お花のお稽古」&「お仕覆の会」

みつまめの会

昨日はちかさんの「インヨガ」。彼女はこの秋に子供が誕生するので、
しばらくお休みになる。元気な姫をつれてくる日が楽しみだ。
インヨガの後は、元気にそばを手繰っていかれた。こどももおなかの中で
そばを手繰っていく。そばにはつなぎの力がある。命を紡いでいく力がある。

その間、かすみちゃんのヨガがピンチピッター。ちかさんもくるらしい。
人と人が出会い、いろいろ物語も紡がれていく。この星で一番の芸術は
人と人が出会っていくこと、だと思っている。

天真庵にくるちっちゃな子供たちは、おおむね夏休みに入った。
「おばあちゃんちにいってくる」「じいちゃんが退職して山の中のお民家に住みだして、
そこへおとまり・・」など、いろいろな楽しみが待っているみたい。

うちの両親は宮崎の延岡が実家だったので、小さいころの夏休みは、延岡で過ごした。
牧水が詩にした城山などは、遊び場であり学び場だった。ゆっくりした「よだきい」
(宮崎弁  あるがままに・・・みたいな意味。俗人は、めんどくさい、と訳す)
の精神は、牧水の文学の神髄であるにちがいない。ときどき大阪からフェリー
にのって、鹿児島の志布志にいき、延岡に眠る先祖さまに挨拶にいったりする。
九州は夏がいい。

今日は「みつまめの会」 暑くて体調をくずす人や犬猫たちが多いらしい。
おでかけの時はペットボトルに水を入れていけ、とラジオの声。
うちでは、静岡から毎月ぼっちゃんがくんでくる「硯水泉」を飲んでいる。
お茶の産地なので、玉露や煎茶を入れると、甘露のレベルがあがる。

明日は日曜日。16時まで営業。それから「粒々皆辛苦のそば打ち教室」&「なんとなく鮨もにぎるかい?」

梅ジュースが猛暑を吹き飛ばす

ラジオの天気予報によると、しばらく猛暑が続くらしい。
床下収納に昨年つくった能登梅のシロップがあり、一年ぶりにあけた。
さすがに風通しがいいので、常温でも問題なく、蕎麦をばんばん打って
汗をかいた体に気持ちのいい清風よろしく、すーっと染み渡る。
味噌も古い建物の天真庵の床下に収納庫をつくっているので、重宝している。
マンション暮らしも便利だけど、日本人の昔からの知恵袋生活をだいぶカットされた生活になる。

昨日は、暑い中、かっぱ橋まで歩いていった。すぐ近くから「上野松坂屋行き」にのり、
菊谷橋で降りるといいのだが、ほとんど歩いていくことが多い。
そもそも家を出る時に、「かっぱ橋にいこう」などと計画をたてて玄関を出ない。
近くの骨董屋があいていたら、ひやかしに声をかけ、錦糸町までぶらぶら歩いて、それから電車にのり、
いろいろなところを徘徊する日もあれば、途中で踵をかえして、浅草経由でかっぱ橋にいったりする。

昨日はそんなわけでかっぱ橋をぶらぶらし、近くのブックオフで、古本を買った。
最近能登に毎年通っているので、松本清張の「ゼロの焦点」を260円で買って、
いきつけのカフェ(そんなかっこいいところではない。仏壇店が並ぶ街の角にあるやきそばや)
で、やきそば(それしかない。普通盛り400円。大盛500円)で普通盛りとビール(スーパードライ500円)
を注文し、その本を読んだ。クーラーもきいていない、老夫婦が営むこのカフェ?が昔から大好きで、
ここで本を読んだりしていると、新しい発想がわいたりする、そんな大事な場所でもある。

ゼロの焦点の舞台北陸で、時代は戦後の昭和。そのころ上野から金沢まで夜行で10時間かかっていた。
かみさんのおばあちゃんは、昭和のはじめに輪島から新橋まで夜行で3日かけてきた、という話をしていた。
今は新幹線で2時間半で金沢までいくし、車で7時間も走れば能登にいく。もっとはやくいきたければ、羽田から
40分で能登里山空港にいく時代である。でもマンション暮らし同様、便利なことを手にいれる裏には、
置き忘れたものも多い。

今日は「インヨガ」。チカ先生が産休に入るので、今日でしばらくお休み。
ピンチヒッターで、かすみちゃんが、ときどき「ゆるゆるヨガ」をやってくれる予定。