落語とか踊りとかによく「一門会」というのがある。
三迫ボクシングジムの「一門会」にいってきた。場所は後楽園ホール。
名門のボクシングジムで輪島功一を育てたジムでもある。
創立者で輪島功一の試合でトレーナーをやっていた会長も80をとうに越えた。
もちろん昨日もリングサイドで若いはりきりキボーイズたちの奮闘を静かに
見ていた。
途中輪島ジムの選手の試合があり、輪島功一もセコンドとしてリングの上にあがった。圧倒的
に相手の選手が強く、試合の途中にファンから「輪島せんせーい、どうにかして」という応援に
開場も沸いた。
時々天真庵に蕎麦を手繰りにくるだいちゃんこと、「岩井大」選手も、一回級上の選手とグローブ
をあわせ、苦戦するかと思いきや、左のジャブの切れと、昨日はアッパーも適所であたって、相手
をダウン寸前まで追い込む場面もあり完勝した。現在日本フェザー級4位。そろそろチャンピオンベルト
が近づいてきた。
同じく時々やってくる福本雄基くんの「引退式」もあった。ほとんどのボクサーは敗れて静かに引退していく。
引退式というのは、お客さんが起立して「テンカウント」のゴングでリングを去るボクサーをおくる、神聖な儀式。
チャンピオンにはなれなかったけど、二度もその後に世界チャンピオンになったボクサーといい試合をしてきた。
「ベルトには届かなかったし、本来ならテンカウントを鳴らしていただく身分ではありませんが・・・」とスーツ
来て挨拶する姿が、彼の真正面からいく正統派のボクシングスタイルとおんなじで、こころに染みた。
これからの人生でまた一花咲かせてもらいたいもんだ。
朝からボクシングの話をするのは、味噌汁を飲みながらジャズをきく、みたいになんとなく場違いな感じもあるけど、
後楽園ホールで試合を見たよく朝は、シャドーボクシングをしながらお店にいき、蕎麦を打つ前に、ヨネクラジム
でよくやった「ボクシング体操」をして、蕎麦を打つ。
今日はまーくんがやってきて気功整体をやってくれる「満つまめの会」。
不思議な繋がりの和がひろがり、この会も優美に広がっていきつつある。