遠山記念館から不思議な青年がやってきた。

遠山の金さんの記念館ではない。日興証券の創立者の遠山元一翁の記念館が埼玉にある。

昨日はボストンから、桐谷さんが遊びにやってきた。先月読売新聞の「一期一会」というコラムに絵とコラムが紹介された。

14年も続いている人気コラムなのでファンも多い。あちらでは売っていないので、読売新聞を2部とっていてそれを渡すことができた。

昨年暑い夏の日に、何度も足を運んでいただき、お店のスケッチと煎茶教室の取材などをやっていただき、いい感じに紹介された。

「今日は花見にきました」という。

さすがに画家。お店の前に一本の桜の木があることを掌握されている。「花さくら」という酒で再会と桜を楽しんだ。

そのだれが植えたかわからない桜の枝を一本拝借して、小さな花器に投げ入れたら、「いや、ではこれを見ながらもう一本」ときた。

風流とか風興とかいう日本人が少なくなったなか、稀有な風狂な人である。

その後も知り合いの画家が花見をかねて、蕎麦を手繰りにきた。雨模様ではあったけど、桜はウキウキさせるものらしい。

その画家と談論風発していたら、若いボンがカウンターにとまった。そのボンが「遠山記念館」のパンフをもっていて、それにのっている京焼の「道八」の焼き物を喰いいるように見ていた。

「陶芸が好きなの?」と尋ねると、「大好きです」というので、道八の煎茶椀と急須をだしたら、30分くらい無言で見ていた。

ただものではない非凡なぼんだ。

名前は?と聞くと「ジョーです。20才です」という。「あしたのジョーやな」というと、「父がボクサーだったので・・・」という。

今月22日からパラオに移住して、あちらの伝統的な木工職人の家の庭にテントを張って住みこみ、弟子入りするという話をした。

その20才のジョーの木工と絵と陶芸の作品の写真をスマホで見た。

「あしたのジョーは世界チャンピオンになれなかったけど、君はこのままいくと、世界で活躍できるよ」といった。

ひさしぶりに才能豊かな若い芸術家に会えた。

今日は日曜日なので16時閉店。それから「蕎麦打ち大学」&「すしをにぎろう会」

日中は「満つまめの会」

明日の朝は「卵かけごはん」夜は「福の会」

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