昨日紹介した「地パン」の大橋さんは、血友病で車いすの生活だったけど、
精力的に新しいパンをどんどんつくった。ぼく的には「もち麦パン」が最高で、また食べてみたいと思う。
東京にくる時の定宿が「帝国ホテル」だった。なんどかそこで打ち合わせをしたけど、
さすがに細かいサービスが行き届いていて、「車いすのハンディー」を感じさせない空間と心配りに
びっくりした覚えがある。そして、彼を生涯させてきたのが鈴木大拙の「禅」だった。
彼が目指した「地パン」は、典座(てんぞ)の精神に満ちていたようにも思う。
昨日の夕方、常連の女子が「ほぼぶらじる」を飲みにこられた。一人っ子で、独居になった81歳で少し認知がはじまった
母親の日常を、珈琲をすすりながら、ユーモアたっぷりに話される。
最近読んだ「禅」の本の中に、◎老いを笑い飛ばす遊び心「81歳と18の違い」というのがあった。
親の介護中であり、いずれ我が道の人には、「なるほど」と合点がいき、少し笑えるかもなんばん?
・これまでの人生が18年なのが18、これからの人生が18年ないのが81
・オツムはカラでも可愛いのが18、オムツをしていても可愛くないのが81
・道を探す旅に出るのが18、道がわからなくなって探されるのが81
・転んでもただでおきないのが18、転んだら起きられないのが81
・知らないことが多いのが18、覚えていないことが多いのが81
・心がもろいのが18、骨がもろいのが81
・・・・シルバー川柳と共通のおかしさがあるけど、短い人生の春夏秋冬に咲く「花」みたいなもんでもある。
明日は、歯医者。月に一度板橋の歯医者に「歯の掃除」に行っている。医院長は、かつてぼくといっしょにホノルルマラソン
を完走したことがある。今はお互いに家の近くを徘徊散歩するのが日課になった。
・手入れして虫歯ゼロなのが18、入れ歯して虫歯ゼロなのが81
せいぜい、歯の掃除をまめにして、81歳まで入れ歯なしで生活したいものだ。感謝。