焙煎にも四季がある?

港区にあるカフェから珈琲豆の注文があったので、昨日は
朝から炭をおこし、珪藻土七輪にいれ、ガラガラ手回ししながら、炭火焙煎をした。
玄関を網戸にして、その中で焙煎をする。天気のいい日は、近くの海辺や、里山でガラガラやる。
昨日は雨模様だったので、玄関でやった。
野良ネコたちが、「はらへった」みたいな感じで網戸の外をうろうろしている。
前日いただいたハチメ(めばる)が11尾あり、アラを炊いたんを、筆子さんが野良ネコにだす。

その「あさごはん」を、トンビがねらってくる。近くでみると、やっぱり鷲のような顔をしている。
さすがの野良ネコたちも、「ネコパンチが利くかな?」と不安げな顔しているので、おっぱらってあげた。
二ハゼが終わった珈琲豆を木桶にいれ、外でチャフをとる。そこで網戸をあけっぱにしておくと、こんどは
燕が家に入ってくる。里山では、ウグイスやホオジロが、本番の囀りを鳴らし、棚田ではカエルの唄が聴こえて
くるようになった。五月は「命の季節」だ。今年はへび年なので、鳥も虫も魚ももちろんヘビも、人間も一皮むけて
違う段階をめざして生きていかなければならない年である。

先々月にチョンボをして、財布をなくした。
その中に、免許証、マイナンバーカード、クレジットカード(法人)、保険証・・・など
大切なものがぜんぶ入っていた。すぐにいろいろ手続きをして、事なきをえた。
「玉子は同じ籠にもらない」という諺がある。やはりリスクは分担したほうがいい。
今日、志賀町の役所に、新しいマイナンバーカードをとりにいく予定だった。
「愛子さまが、志賀町をご訪問される」と朝のニュース。役所の前の道の駅にこられるらしい。
床の間の、もうひとりの「渡辺愛子さん」の「信楽焼きのうずくまる」をながめ、うずくまりたくなった。

生けとし生けるものに命があり仏性があり、またそれぞれの四季がある。天恩感謝。