川口葉子さんの人気シリーズの東京版が5年ぶりに改訂されて上梓された。「京都版」「金沢版」なども、たいへんおもしろい。
これからカフェをやりたい人、やっているけど、「何か違う?」と思っている人には、とても参考になると思う。
5年前は「長屋茶房天真庵」で紹介された。今回は「UFO珈琲天真庵」として紹介された。
2007年の4月1日に天真庵は押上に結ばれた。それまでは池袋でギャラリーみたいなことを
やりながら、ITの会社を経営していた。
開店してすぐに、川口葉子さんから電話があって、「取材したい」とのこと。
「カフェと器の旅」・・・そんな本に紹介された。次に「喫茶人かく語りき 言葉で旅する喫茶店」・・そんな本でも紹介された。
先日玉子かけごはんにきた「ともちゃん」が、「これ貸してください」といって、もっていった。
先日、元気な外国人親子がお店の閉店ぎわにやってこられた。インバウント効果で、押上も観光地と化して、外国人を
みない日はない。スカイツリーまわりは、外国人のほうが多いくらいだ。
スマホで翻訳ができるので、対応も楽になった。
テーブル席のほうに案内。お水をだしたら、お母さんのほうが突然カバンから本をだして、「この本を見てきました」
と英語でのたまう。見ると、中国語版の「今日も、東京 古民家カフェ日和 新たな時間の旅42軒」だ。
「どうして、中国語の本をもっているあなたが、英語をしゃべるのですか?」と英語で尋ねると、
「マレーシアに住んでいる中国人です」と返事が返ってきた。「なるほど ざ ワールド」、まだまだ
知らない世界がいっぱいある。
そばと珈琲を平らげ、〆に「バナナジャムガレット」を所望された。3日前にできた新メニュー。
「この本にでているお店を、いろいろ回ってみるけど、バナナジャムガレットは、はじめて」
とのこと。せっかく遠くからやってきたのに、写真も撮れないのも、かわいそうなので、
能登の海で、ネコ(一輪車)の上に珪藻土七輪をのせて、焙煎している写真をのせた「サンクスカード」
をプレゼントしたら・・・「これどこ?」「これはあなた?」と食いつくように質問してきた。
帰りしなに、「とても楽しかった」といって、ずっと被ったままの帽子をぬいで挨拶。
「私は65歳になったので、髪の毛がずっかり薄くなった」と英語でのたまわれて、笑っている。
マレーシアにも「ヨシモト」みたいな会社があり、そこの芸人さん?とおぼしきようなご婦人だった。感謝。