慣れてきた、とはいえ、やっぱり2月の朝は寒い。
北海道や東北や北陸は、相変わらず警報クラスの大雪で、雪下ろしの事故
も多いみたいだ。くれぐれも、気をつけてくだされ!
土曜日日曜日は、「家族そろって味噌つくり」の人が多く、夕方はにぎやかになる。
カウンターに座って珈琲を飲んでいるお客さんも、16時になると、黙って席をたたれる。
味噌つくりに使う道具が、何回転かするので、カウンターが「道具おきば」になることを知っておられるのだ。
これもひとつの「カウンター学」
一組目は、三家族で毎年味噌つくりにこられる。同じ大豆、麹、塩を使っていても、それぞれの「家の味」
になる妙味を味わって5年くらい。「醸す」というのは、人間の見えないところで、いろいろ変化するようでおもしろい。
教育も、会社もなんだか「画一的なモノ」を目指すような世の中をあざ笑っているようで、おもしろい。やはり自然は人間
よりも優秀である。
その三家族のひとつのお父さんは、昨年の味噌つくりの時に「UFO」を買っていかれて、自分で焙煎を始めた。
「やっぱり、家で飲む珈琲と天真庵の珈琲は違います。毎日天真庵の『ほぼぶらじる』のような珈琲を飲みたい」
とのこと。ちょうど、筆子さんが、できあがった味噌のケースを新聞紙でくるんでいた。昔、酒蔵の酒を新聞紙に包んでいた技術。
「彼女は、毎年100人分の味噌を新聞紙でくるんでいるので、たぶん2000回はやったと思う。
珈琲も2000回くらい淹れると、『自分流の味』がでてくると思う」と答えた。ホンモノはみな簡素也。
その後は、いつも二家族4人で味噌をつくりにこられる。
やはり、ひとつの家族の親父さんが「UFO焙煎」を一年しておられる。
ちょうど、モカをUFOでシティーローストにして、笊にあげ、カウンターの上にのせていたら、
「ぼくが焼く豆と色が違う」と、のたまわれた。
「ニハゼが始まって、10呼吸くらいすると、こんな具合になろうもん」というと・・・
「ええ・・・豆は二回爆(は)ぜるんですか?」
天真庵のHPに、動画でUFO焙煎を解説しているけど、こんな早とちりをしている人も、ほかにもいるかもなんばん、と思った。
嗜好品だから、「自分が好きな味」が浅煎りの人だと、なんの問題もないばってん。
ちょっと「くそみそ」みたいな話だけど、昨日は「こーひーみそ」な話題で沸騰した。
今日も遠くから味噌つくりにこられる。日々是感謝。