今年も味噌つくりのはじまりはじまり、の季節。
100人くらいの人が毎年参加される。塩は能登の塩を使う人が多い。
昨年の正月の大地震で、取引先の塩屋さんのじいちゃんが、家で罹災して亡くなられた。
とても、ショックで、残った塩でなんとか味噌つくりをやった。
途中で「売り切れ」になって、各自に「自分が一番と思っている塩」を持参して、
それぞれの「手前味噌」をつくってもらった。
天真庵で「ガレット」という、創業したからこっち、ずっとあるメニューがある。そば粉でクレープをつくり、中身に
「とろけるチーズ」プラス海苔一枚。それを、「かえし」で食べてもらっている。
その「のり」が大人気で、お持ち帰り商品の中で、一番人気。そばのお弟子さまたちは、同じように
「ガレット」をつくっているが、一般の人は「おにぎり」や「おにぎらず」をつくっているようだ。
その時も「能登の塩」を使うと、ワンランクアップする。
そばやの命の「かえし」にも、塩はとても重要。それもできないのか・・・?
と、なかばあきらめていた時、じいちゃんの娘さんから電話。
「生前たくさんお世話になってありがとうございました。なんとか父の塩をまたやらえせてもらおうと、準備してます」
とのこと。彼女は、山形に嫁いで、じいちやんの塩を使って、塩ラーメンのお店をご主人とやっておられる。
道もまだ復旧していない奥能登と、山形を行き来しながら、秋にまた電話があって「やっと、塩ができました」とのこと。
そんな物語があって、今年の味噌つくりは、以前と同じように「能登の塩」で仕込めることになった。
当たり前のことが、当たり前でなくなることが多い昨今。当たり前でなくなる前に「ありがたい」という
気持ちで過ごす大切さを、地震とか災害や病気になった時などに、気づくこと多しだ。感謝。
今日から営業。
今日明日は12時から16時。それから「そば打ち教室」「UFO焙煎塾」
明後日、月曜日の朝は「玉子かけごはんですよ」