今日は少し肌寒い朝。8時から10時まで「玉子かけごはん」の営業日。
昨日の閉店間際、近くの「お世話しあうはうす」の女将さんがそばを手繰りにこられた。
福井県出身なので「ぶっかけそば」みたいな「梅おろしそば」が好物。
「今日は寒いので『おコンそば』をください」とのこと。まさか齢84になる彼女が
ブログを読んでいるとは思いがたいけど、いつものように、能登の合鹿椀(ごうろくわん)で
だした。
一滴も残さず、完食して・・・
「このあ揚げ、どこの豆腐屋?」と聞くので「石原の豆源郷」と答えて、簡単な地図を
箸袋に書いてわたした。
「明日、散歩がてらいってくるわ」というので、箸袋をもどしてもらって、「月曜定休 午前11時から午後6時半」
とメモを追加してわたした。
帰り際に、大きな紙袋を「よかったら使って」といってくれた。紙袋の中に桐箱が入っていて、
「九谷焼・・・・〇〇」と揮毫されている。
「こんないいものは、いただけません」と、お断りしたけど、「価値がわかる人に使ってもらいたいだけ」
と言って、凛とした顔して帰っていかれた。
お店が終わって、湯豆腐をつくり、その九谷焼のひさごの徳利に、秋田の由利政宗をいれて、
ぬる燗にして飲んだ。
久保田万太郎の世界だ。
湯豆腐や 持薬の酒の 一二杯