目明き千人 盲千人

(めあきせんにんめくらせんにん)
よく骨董を見る眼があるやなしや、に使われる諺。
世の中には道理のわかる者も半分いるが、わからない者も半分いるということ。どの世界でもそうだ。

先日、能登にボランティアにいったTくんが、そばを手繰りにきた。
ちょうど、「UFOコースター」ができた時で、ボランティアの人たちにさしあげてください、
と2週間前に複数枚わたした。彼はそれをもって、大雨の災害にあった奥能登に泥かきなどの手伝いにいった。
「整体などのボランティアの人は、すんなり『素敵なものをありがとう』と言われたけど、
半分くらいが、『え・・これなんだか怪しげ』という顔をされたらしい」
さもありなん。こんな時に「目明き・・・」を使う。

昨日は、いつも「昼酒セット」を所望される常連さまが、カウンターで、「宗玄」という奥能登の酒を
入れた徳利を傾けながら、そんな「目明き話」をしていたら、若くてきれいな女性が入ってきた。
オカルトカフェみたいな店に初めてきて、いきなりカウンターじゃ悪いので、ステンドグラスのある窓際のトットちゃん席
に座ってもらった。
よせばいいのに、そのお客さんが〆の珈琲を飲んでいる時に、元気シールを貼った「UFOコースター」を席にもっていき、
「TQ元気シールの実験」。カウンターの常連さまは、「またはじまった」という顔しながら笑っている。
その時、彼女が不思議なリアクション。それが「目明き」組なのか、「盲」組なのかは、知らないばってん・・
「二日前に、お店の前を初めて通って、ショーウィンドウの『UFO売ります』を見て、きました」とのこと。
続けて「人にはいいませんが、よく(UFOを)見るんです」とのこと。
「宇宙人歓迎シール」まで貼ったわが店・天真庵は、いつも不思議な宇宙人みたいな人があまたやってくる。

夕方は、女性の常連さまたちが、カウンターや、窓際のトットちゃん席などに座った。
「長崎のアンデルセン(不思議な喫茶店、として全国にその名に知られる・正確な名は、四次元パーラー「あんでるせん」)に行ってきました」とか、「家を解約して、来年からキャンピングカーでノマド生活に入ります」みたいな人たち。
半々ではなく、ぜんぶになると、「やっぱりへんなお店」と、自分も思う。

今日明日は12時から16時まで営業。それから「そば打ち教室」「UFO焙煎塾」
明日の営業が終わると、明後日から「能登休み」