血縁キャバレー 全員集合!

能登路を、少し痴呆老人よろしく、松本経由で飛騨高山を通過し、温泉宿で一泊コースの徘徊旅。
昨日、高山の日下部民藝館で「血縁キャバレー 全員集合」というイベントを観た。
天真庵でライブをやったことがある空五郎さんの家族がみなそろって、ときどきやるイベント。
ライブは、ライブじゃないと、感じれらいものだらけで、筆舌を超越したものだ。この「血縁・・」
は、特にそうだ。

朝7時に、近くに住むリッタのさつきさんをひろって、関越で松本まで走る。運転は筆子さん。
「翁堂」で、地ビールでランチした後、いざ高山。思ったほど高速は混んでなく、
松本、高山の街を、ぶらぶらと徘徊散歩できた。
高山では、地酒を自動販売機で、外国の旅行者が、日本酒バーよろしく、赤い酩酊顔で楽しんでいる。
どこの観光地も、外人外人外人のオーバーツーリング。負けてはならじと、昼からみんなで飲んだ。

「血縁キャバレー」・・は日下部民藝館で開催。松本も高山も「民藝」が盛んで、街のあちこちに、民藝の美意識が
いかされていて、他のなんちゃってニッポンちゃちゃちゃとは、一線をがすところがある。
会場の近くの「福太郎」というカフェで、みたらし団子を食べた。
自家焙煎の珈琲も美味いし、みたらし団子も美味い。主人も「福相」で、話もまたごちそうだ。
「キャバレー」の前座気分に盛り上がる。そういえば昭和に「キャバレー王」
と呼ばれた人の名前も、そんな名前やった。福富太郎?

血縁キャバレーに出演する兄弟4人はみな芸人。先月天真庵にそばを手繰りにこられた、変幻自在の声で弾き語りなどをする長女・中ムラサトコさん。前世、前前世を生きた国の音楽を奏でるような、パワフル音楽家。脚本家の次女・井上志保さん。両親のロマンス話
が、泣かせた。歌や演芸を組み合わせたパフォーマンスで浅草でも活躍する長男・上の助空五郎さん。姉ちゃんとのコラボがなんとも粋だった。色気のあるダンスで魅了する三女・ライス・ディアンソーレさん・・・まさにキャバレー。おひねりを上げる時、「踊り子さんの
肌に触れないでください」と注意されそうなくらい、濃いボディーランゲッジ?
パンフに写真がのっていた両親。まさか、と思ったけど、ご両親も素晴らしい歌を披露してくれた。アカペラで、私小説みたいな「素晴らしき人生」を歌ってくれた。サトコさんの嫡男の人形劇・・・♪骨まで、骨まで愛してほしいのよ・・も最高やった。
中村サトコさんといっしょにそばを手繰りにきてくれたちゃんの、手作りの酒肴や茶わん蒸し、広島から移住して「やまんど」(やまの仕事人)
をしているくんの「広島のお好み焼き」が逸品で、ワンコインで飲める地酒が、どんどん空になって、昭和のキャバレーの世界が
佳境に・・・・・・

これから、朝市にいって、能登へ・・・
「毎年こんとあかんばい」と、高山の神社で声が聞こえた。感謝。