昨年は、能登の梅茶翁の梅林に、梅がならなかった。
福井の知り合いの梅や、お店で使う「霊水」(藤瀬霊水)を汲みにいくとき、
近くの直売所で買って、なんとかしのいだ。
今年も全国的に不作で、二年連続はきついな、と思っていたけど、
映画「杜人」の矢野さんや、京都から篠笛の名手がきてくれて、「風のような剪定」や「祈りの奉納」などを施してくれたことなどが
功を奏して、たわわになってくれた。まさしく「風が吹いた」。
梅仕事も、先日無事終了した。昨日は、3年ものの能登の地酒「竹葉」(ちくは)でつくった梅酒で
乾杯。梅茶翁と同じ能登町の数馬酒造の酒。今回は酒蔵が津波でやられたけど、各地の酒蔵が仕込み途中の酒を
救援してくれた話が感動を与えてくれた。違う環境の「菌」と「やさしいこころ」などがブレンドされ、また一味
違った味を醸し出してくれた。日本人が、米よりも輸入される遺伝子組み換え小麦を食べ、日本酒よりもワイン
に軍配があがるような奇妙な時代を生きている。今回の地知事選で、ユーチューブなどで、「にわか政治評論家」
みたいな輩が増えてきた。いい意味で「政治に関心をもつ」のはいいことだけど、中身が薄っぺらいものを感じる。
もっと自分の毎日の生活の中身からじっくり考察していくべきではなかろうか?
マックのハンバーガーをぱくつきながら「日本はアメリカの植民地だ」なんて叫んでるのは、愚の骨頂だ。
天真庵の一番人気のメニューは「梅おろしそば」。梅仕事をはじめて、一番先に登場した
のが「夏そばUFO」だった。冷たい汁蕎麦に梅干しを浮かべたもので、なかなか好評だった。
能登から福井にいって、「越前そば」を食べあるき、あのぶっかけ蕎麦の簡素な味に感動して、
「梅おろしそば」をメニューに加えたら、あっという間に一番人気のそばになった。
昨年は「所さん」の番組で「花巻」が紹介されて、寒い間は圧倒的に「花巻」がでたけど・・・
ここ数日は、東京も40度に迫る暑さ。珈琲も9割がた「アイスコーヒー」。
焙煎器UFOで、シティーロースト(中煎り)のホボブラジルを、5分ほどローストすると、
深煎り(世間でイタリアンローストとかフレンチローストとかいっているやつ)の豆ができる。
それを、水出し珈琲(ちゃんと、一滴一滴落としてあげる。水につけこむのは邪道)にしてあげると、
筆舌超絶アイスコーヒー「ほぼぶらじる」ができる。
店には「水出し珈琲の器具」が4台あるけど、昨日はフル稼働だった。
そろそろ、ニューヨークあたりに「とつる*」か?
*インターネットスラングで「電凸する」の略。梅仕事にきた押上小学校のTくんに教えてもらった「新しい日本語」
友達の家に、「アポなし」(普段はラインなどで通知)でいくのが「今日は太郎くんちに、とつる」・・・みたいな感じ。