2011年から、ずっと「月曜の朝は玉子かけごはん」をやっている。
2018年から、半分能登で暮らしているので、東京に出稼ぎにきている
時の月曜日だけ、能登の珪藻土竈(かまど)に炭火をおこし、羽釜にお米を研いでいれ、
能登から汲んでくる「藤瀬霊水」をいれ、♪はじめちょろちょろなかぱっぱ・・・
で「昔ごはん」を炊く。
一度に6合を炊く。昨日は「いきます」と二組の女子組に言われて
いたので、二回目に4合を炊いて、都合一升の米を炊いた。
アメリカの植民地政策みたいな、遺伝子組み換えの小麦の消費のほうが、国産のお米を
凌駕するようなヘンテコな国の中にあって、月曜日だけが、「日本人にもどった」
ような気分になる。
残った炭を、能登の珪藻土の七輪に移し、手回し焙煎機で珈琲豆を焙煎し、チャフ(薄皮)を
表でフーフー飛ばしていたら、20mくらい先から浴衣美人たちが歩いてきた。しかもこちらに手を
降っている。向島のきれいどころ?と胸に手をあて考えていたら、かなちゃんやった。
♪八時ちょうどの「あずさ2号」で、わたしはわたしは、旅に・・・
で、3人の女子が入店。
♪9時ちょうどの「あずさ3号」で・・・
4人の美女軍団。朝から「いきなり玉子かけごはん」みたいな盛り上がりに
テンションはあがりっぱなし。下手すると、冷房と暖房のスイッチを間違え、部屋の
中で熱中症になる老人の仲間であるのに、朝から「カウンターで女子会」の真ん中で
司会しているような気分だ。
♪10時ちょうどの(3度繰り返すと、認知症のはじめり?)・・・で、いったん閉店し、
買い物をしたり、自分たちの朝食をとったり・・・
12時にまたお店をあけると、浴衣美人のSが入ってきた。「かっぽれ」仲間だ。
4年ほど前に、珠洲でお茶会があったとき、いっしょに参加した茶のみ仲間でもある。
そんなことを談論風発していると、青い目をしたフランスの青年が入ってきて、カウンターに座った。
Sが、「どうして、こんな入りにくい(よけいなお世話)に、たどりついたんですか?」
と、日本語で問うと、「友達にグーグルマップで見て、『このお店いったら』、といわれた」とのこと。
便利な時代だ。「梅おろし、梅ソーダ、そばやのアイスクリン、ホボブラジル」を楽しみながら、
彼のスマホをカウンターにおいて、会話。
今回が二度めの日本の旅。昨年はじめてきて「日本にはまった」とのこと。
一回目に「いきなりお遍路」で四国を旅し、今回も続きで88か所のお寺をめぐるそうだ。
京都・浅草やスカイツリー・・・「なんちゃって、ちゃちゃちゃ」みたいな洗脳された旅行者ではない、
気骨ある旅人だ。
「ふしぎなであいやな~」と日本語でいったら、目を丸くしてスマホをにぎって、「教えてください」
というので、ひとことひとこと、大きな声で「ふ し ぎ な で あ い」と入力しても、変換されなかった。
「え に し と 日本ではいいます」といったら、なんとなく、通じた。
お遍路さんをやるような人は、言葉を超えた「魂」のかたまりを共有しているような気持ちになるもんだ。
今日は、めずらしくIT時代の仲間たちが夕方そば会をやってくれる。
8時からは、6人の「そば会」だ。日中が40度に迫る猛暑が続く。
午前中や夕方に動くほうが、賢明なのかもなんばん。感謝。