月曜の朝は玉子かけごはん

今日は朝から雨が降っている。カーペンターズの「雨の日と月曜日は」を口ずさみながら(英語がわからないので、スキャット風)、
炭火を火起こしでおこし、珪藻土の七輪に移し、羽釜に先週と同様、「五郎兵衛米」をいれて・・・
♪はじめちゃろちょろなかぱっぱ・・よろしく、古典的なお米を炊き上げる。

7時のニュースが「月曜日が雨というのが、7週連続」と伝えてくれた。
米が炊き終わると、炭火を珪藻土の竈から、珪藻土の七輪に移し、手回しの焙煎機で
ガラガラと焙煎する。同じ焙煎機をつかって、浅草で珈琲やをやっていったくんが、島根に
移住して珈琲やを続けている。店名が「珈琲のがらがら」。そんな名前だった。
お店が繫盛しなくて、がらがらでも、天命を知る彼は、がらがらと毎日焙煎機を廻しているに違いない。

「伊那谷の老子」の故・加島祥造さんが、「北国で雪の降る日は、ベートーベンの交響曲第3番「エロイカ」(英雄)がいい」
と何かの本に書いてあった。さっそく天真庵にあった一枚を能登の家にもっていって、雪の日に聴いた。
都会で聴いた時とは、まったく違った感動があった。これも「二股暮らし」の成果物のひとつだ。
彼の「求めない」という不思議な詩集は、トイレの中に置いて読む一冊、におすすめ。

「求めない・・・すると・・・本当の自分(天真)に出会う・・・」
自分流に、そんな詩を書いて、カウンターの珈琲カウンターに落書きしている。
「求めない」「無心になる」「欲を捨てる」・・・言葉でいうほど、やさしいことではないな~。

ぼくは、雨の日は、カザルスが演奏するバッハの「無伴奏チェロ組曲」がいい。
だから7週続けてカザルスを聴きながら、そばを打ち、ごはんを炊き、ガラガラと焙煎機を廻している雨の月曜日だ。

明日は「臨時休業」。今月は「梅仕事」のため、能登休みは月の後半だ。感謝。