昨日は、「UFO焙煎塾」だった。
もうかれこれ4年通ってくるベテラン女子が、毎月第一週の木曜日にやってくる。
去年くらいから「もうこなくていいよ」と言っているのに、「勝手にきますので、よろしく」
みたいなチンプンカンプンのこといいながら、通ってくる。
すこし、というか、かなりマイペースで、「夏は暑いので、焙煎しなくて結構です」
みたいなことをいう。だから6月から9月までは、ぼくが焙煎して、水出し珈琲の作り方や
サイフォン珈琲の淹れ方などを伝授している。
だから昨日もすっかり焙煎はしないだろうと思っていたら、「新しいUFOで焙煎させてください」
と目を丸くして笑った。まことに、天然記念物女子だ。
これまでの「UFO」は、生豆を60gいれて焙煎した。新しいUFOは、
これまでの容量の3倍、200gを焙煎できる。
さっそく200gのガテマラを焙煎してもらった。
カセットコンロの上で、ガラガラ左右に振って、10分ほどでニハゼが終わり、シティーローストの
珈琲豆ができあがる。できあがった珈琲豆を25g、石臼で挽いて、ネルドリップして飲んだ。
「こないだの太陽フレアの影響で、能登でオーロラが見えたんですって?」と天子(天然な女の子)。
「うん、酔っていたけど、小林旭の『熱き心に』を歌っていたら、オーロラに見えた」とぼく。
「でも、太陽フレアがもっと活発になると、電気系統の支障がおきて、大変になるらしいですよ、師匠」と天子。
「グラッと大地が揺れただけで、水道も電気もガスも止まる・・・そんな環境で生きているんだから、しかたないよね」とボク。
大阪府と同じ面積に、19万人が暮らす能登。正月に大地が揺れて、ライフラインが崩壊し、多くの人が
避難所暮らしを余技なくされた。みんなが口をそろえて「トイレが大変だった」という。
でも家が「ポットン便所」の人は、トイレは家にもどって、不通に排泄できたという。戦争を生き抜いた先輩たちは
「ひさしぶりに野糞をした」とすました顔で語る。能登の我が家は、「コンポストトイレ」を設置している。
ポットン便所を改装して200万くらいかけて作ったけど、このトイレはいいことづくめで、これからの時代にあって
いると思う。ただし、排泄物を、枯れ葉や菌で堆肥にするトイレだけど、堆肥を土にもどす「土地」がいるので、
都会では用をたせるけど、完璧に用をなさない。さきのバブルよりも、土地が高騰しているけど、クソの役にも立たない。
ボタンひとつで、空調もテレビや家電、お風呂、トイレ・・・・なんでも快適に暮らせるような時代になったけど、
「停電」した瞬間から、すべてが機能しなくなることを、覚悟している在日日本人は、さほどいないような気がする。
今朝も携帯型ソーラパネルを屋根に設置しながら太陽に向かって、「あまり熱量をあげんとってください」と祈った。感謝。