♪仰げば尊しわが師の恩

昨日は寺子屋のことを書いた。そこの先生の長男は、ときどき天真庵
にそばを手繰りにくる。「野村さんが、寺子屋のような蕎麦屋を始めたきっかけに、
オヤジの影響があったとしたらうれしいです」と、うれしいことをいう後輩だ。

師というのは、弟子が発見するものだ     そんな名言を吐いた文人がいた。言い得て妙だ。

先日、もう5年近くそばを習いにきている「お弟子様」が、いつもより気合をいれてそばを打っていた。
「どないしたんや?気合はいってんな」と、彼の出身の大阪弁で質問したら、「今日ぼくのそばで、飲み会をやるんです」
とのこと。思わず「ほんまにか?やるやん」と答えたら・・・
「曳舟にあったそばやで知り合った友達たちの会」だという。主人は7年ほど前に閉店して、新潟にかえられたそうだ。
この5年くらいで、この界隈の「そばや」は、ほぼゼロに近くなってきた。
そのお弟子さまは、天真庵の珈琲を美味そうに飲んでいたので、HPのモデルをやってもらったことはある。
が、しかし、ぼくのそばを手繰った記憶がない(笑)どうも、そのそばやのほうが彼のこのみの蕎麦をだしていたらしい。

市川に「珈琲・飄々」という喫茶店がある。
彼はぼくの珈琲塾に3年近く通って、店をだした。
しかし、誰が見ても、天真庵風のところがない。それでいいのだ!
昔からお稽古ごとは「修・破・離」(しゅはり)という三段階を順々にのぼっていくのを良しとした。
ぼくのお弟子さんたちは、スキップしながら修と破にいき、空高く離陸していく感じだ。まことに頼もしい。

今は、4年焙煎塾に通う女子がいる。
いつも30分ほどおくれてくる。「おくれたおわびに、近くの和菓子を買ってきました」といって、いろんなお菓子を持参しながら
4年も通ってくる。先日は旬の「かしわ餅」をもってきた。
「もう卒業してもいい」というのに「いやだ」という頑固娘でもある。
♪仰げば尊し わが師の恩
反対こちらが「和菓子の恩」にあずかっているみたいな不思議な関係だ。感謝。

今日・明日・明後日のゴールデンウィークは12時から16時の営業です。
月曜日は旗日なれども「玉子かけごはん」はやります。

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