今日も朝からいい天気。釣り竿をもって海へ・・
昨日は、一階の和室の畳を天日干し。
和室10畳×2 8畳×2 が田の字になっている。
合計36枚・・・・今週は、天気が続きそうなので、
一部屋づつやっていこうと思う。幸い、一階の和室は、床の間が3つあって、
それぞれに掛け軸を飾ったり、茶道具を置いたりしていたけど、家具は火鉢がふたつ、
茶箪笥がひとつ・・・とある意味、ミニマリスト状態だったので、片づけも大した手間を要さない。
つくづく「荷物を軽くして暮らす」ことの大事さを痛感。
田舎の古民家は、冠婚葬祭用にどこも大きな家を建てる。
今回の地震の被害を見て、「場所」が一番作用されるけど、押しなべて
二階家よりも、平屋のほうが被害が少ないように思う。
瓦屋根は、最近はアルミのネジで止める。昔は銅とか針金でつないでいたけど、それでは
腐ってしまって、イザという時に役に立たない。でも、瓦ではなく金属板などで屋根をつくって
いるほうが、耐震にはいいみたいだ。
縄文真脇遺跡に、「縄文小屋」がある。ちょうど土台を掘る時、縁あって石の斧で掘るのを手伝った。
天真庵のHPの「のむら暮らし」にその時の写真をのせている。真脇も震度6だったけど、
この縄文小屋は、屋根の石ひとつ落ちなく、無事だった。
「縄文時代は、一万年続いた」。超がつくほど持続可能な生き方に学ぶところ多しだ。
政治家も会社の社長も役所も、何かにつけてアホの一つおぼえのように「SDGs」とかいってるけど、
言葉だけが上滑りしているようだ。
海につくと、タコ釣りの師匠が、ワカメをとっていた。
今年はじめて師匠にあった。「おめでとうございます」はおかしいので、
「無事でよかったですね」といったら、「ワヤクソや。正月二日目に屋根にのぼって瓦を直していたら、すべって落ちた」
「ヘルメットかぶってなかったら、娑婆とおさらばやったわい。今も能登病院に通院しとる」とのこと。
続いて、「わしらもしばらく避難所暮らしやったけど、タコもまだ避難所暮らしみたいや」といって笑う。
1mくらい岸壁が隆起して、海水も浅くなった。「なまこも一緒に避難所生活しとるけど、ワカメの新芽はようけでとるわ。これお見舞い」
といって、袋いっぱいのワカメをいただいた。「家は?」と聞くと、「半壊。倉庫が全壊・・・」。
先月は誰も海にでてなかったけど、今月は人がいる。少し動きはじめた。
まだまだ道は遠しだけど、みんな歯をくいしばって、日常をとりもどそうとしている。
今日の夜は、ワカメのしゃぶしゃぶにしよう。
能登人たちは、新茶みたいに、春のワカメを愛でる。土鍋にお湯をわかし、「いしる」を少しいれ、
ワカメの新芽を箸にとって、しゃぶしゃぶ。肉や魚などは入れない。あくまでワカメをしゃぶしゃぶ。
「いしる」とは、魚醤で、縄文時代からの「かもし術」で、イルカや肉や野菜を腐らないように工夫された。
「縄文なるもの」が、これからの時代のキーワードになってきた所以だ。感謝。