今朝の朝日新聞に、先日起きた台湾東部の大地震の避難所で、丼に魯肉飯(ルーローハン)+鮎二匹を
食べている写真。「なぜ日本に比べて、避難所の開設がはやいか?」との解説つき。
正月の能登地震で、被害の大きかった珠洲や輪島は、まだ「正月のまま時間がとまっている」状態。
偉い?偉そうな解説者が「日本は政府とか自治体を頼りすぎている」みたいなことを書いていた。
「そうかな?」と思った。もうひとつ、「これまで何度も地震がきているので、ちゃんと学習している」、とのこと。「そうかな?」
能登も2007年に能登地震があったし、この3年間、毎年のように震度6クラスの地震がきている。
台湾の東部といえば、中国の「台湾進攻」の主戦場になる場所である。中国のバブルが崩壊し、その危機が「明日をも」
になってきた。その危機意識が、平和ボケした日本人と政治家とは、まるっきり違うんじゃなかろうか?
あまり知られてないけど、志賀町にある原発は、最初は「珠洲」につくる予定だった。気骨のある住民たちが反対し、
志賀町につくるはめになった。今回は志賀町が震度7。2007年の地震の時も大きく揺れたし、この3年間も大きな
揺れに見舞わせる地域だ。お隣の福井や新潟にも、原発銀座と呼ばれるくらい並んでいる。戦争になったら狙われるくらい、
防衛大学や自衛隊にいかなくても、幼稚園生でもわかる。ましてや、地震が頻発するところ。ほんまに、そこに「原発いるの?」
「まさか」と思うけど、原発誘致に反対した珠洲に対して、積年の恨みを持つ政治家が、「あんなとこ復興させるな!」
と言っているんじゃないか?というくらい対応が遅いように感じるのは、ぼくだけじゃないと思う。
中国にはもうひとつ「東坡肉(トンポーロ)」という、豚の角煮の料理がある。長崎の卓袱料理にも、ラーメンにも
使われるくらい日本でも人気がある。唐の詩人の蘇軾(そしょく)が、権力闘争に負け、地方に流され、
晴耕雨読と旨とし、詩人として生きた時に、ちゃねった料理。彼の号が、「蘇東坡」(そとうば)なので、そのまんま料理名になった。
蘇軾の詩は日本の茶人や文人たちも、影響を与えた。代表的な詩に
「晴好雨奇」(せいこううき)」・・・というのがある。
よく茶会の茶掛けなどに使われる。晴れてよし曇りてよし富士の山・・・
晴れもいいけど、曇りや雨もまた、情緒あるじゃないか、というやさしく、ゆったりとした気構えを表している。
天災は忘れたころにやってくる・・・今は、どこでも、いつでも、やってくるような時代。しかも政情も正常でない国ばかりだ。
こんな時代だからこそ、「どう生きる」を、まじめに考えてみたいものだ。みんなの意識が変われば、世の中変わると思う。感謝。
明日からしばらく「能登」。20日(土曜日)からまた営業。