UFO珈琲天真庵 17才いちにちめ

天真庵が、池袋で誕生したのは平成7年(1995年)。日本で一番古いソースや「トキワソース」の向かい
にあった三階建ての不思議なビル、というか「お化け屋敷」みたいなとこだった。
お茶の先生がたてただけあって、茶味、ちゃめっけのある家ではあった。
天真庵のHPの南條ワールドなる「寒山拾得」の部屋に、昔の展覧会の写真が貼ってある。
その年春、近くの桜並木が花のトンネルをつくるころ、南條先生の「寒山拾得展」を、桜の時期に開催した。
その時、「画廊 天真」と先生が揮毫した看板を、お店の前にかけてある。風雪に耐え、古色がついて、
いい感じになってきた。押上に天真庵を結んで、今日が17年目のいちにちめになる。
天真庵は、来年で生誕30年になる。

今日は「玉子かけごはん」。311の年に始めたので、これも13年になる。
いつもの月曜日のように、炭火を火起こしでおこし、能登の珪藻土竈(丸和工業)にいれ、
羽釜に五合半の米を研ぎ、「はじめちょろちょろ なかぱっぱ 赤子泣いても蓋とるな」
で、湯気と香りに五感を集中させながら、ごはんを炊く。

電気釜で炊くのとは、次元の違う「ごはん」ができる。
そのまま「銀しゃり」として食べるもよし、玉子かけごはんによし、おにぎりにしたら
べつものになるし、冷めてからもおいしく、炒飯にすると街中華に負けない味が家庭で食べられる。
昨日は、そばが空になったので、冷凍していた「竈ごはん」を使って、炒飯をつくった。
前日、お客様自作の「ちゃんじゃ」をいただいたので、フライバンに油とひいて、
ニンニクとタマネギをスライスして投げ入れ、ごはんをいれてチャーハンをつくり、最後に
ちゃんじゃをいれ、久保さんの斑唐津の丸皿に盛った。
「クロキリオンザロック」を傍らに置いていたけど、飲むのを忘れるくらい、炒飯がうまかった。

今日から4月。能登半島の地震から3か月。
奥能登の被災地は、まだ正月のまま、時間がとまっているところが多い。
非力ながらもなんとか応援したい気持ちもあり、来週は元気に能登にもどる予定だ。感謝。

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