UFO珈琲天真庵17才

今朝の新聞の見出しが、「能登地震明日で3か月」。明日4月1日は、天真庵の誕生日。17才。南沙織だ。
一月がいき、二月が逃げて、三月が去る・・・というけど、
なんとなく、時間が止まっている感じがする。それでも自然は、自然のまま
ゆるやかに時は流れ、お店の前に群生しているシャガが、淡い花を咲かせた。

お花の武内先生が、吉祥寺の自宅の庭に咲いているのを、花材としてもってきて、
それを6年前に店先の街路樹の植えている「土」のところにさしたら、うまく根付いた。
その年のクリスマスに、突然彼女は若くして召された。毎年春にシャガの花が咲く時に、
「今年もきれいに咲きましたね」という声が聞こえる。トイレの安土さんのガラスの花器に投げ入れた。

昨日は開店前に、貴婦人(常連さんだけど・・・)が、「少しはやいけど、いいですか?」
といって、入ってこられた。英語の会によくこられていたかたで、「もうわたくし、後期高齢者になりましたの・・ホホホホ・・」
とのこと。御主人の仕事の関係で、海外生活が長く、英語も流暢だけど、美しい「ざーさま言葉」を上品に操れる稀有な
夫人だ。2000年前後にニューヨークによくいってたころ、あちらの駐在員さんの奥方たちも、美しい「ざーさま言葉」
を身につかれていたことを思い出した。

「能登のお家のことが心配で心配でしかたなかったのですが、毎日ブログっていうんですか?それを拝読していまして、元気でいらっしゃることを存じて安心しておりましたわ・・ホホホホ」とのこと。
「それは、おそれいります」と頭を下げると・・・
「今朝のブログも興味深く拝読させていただきました」というので、ドキっとする。
「わたくし、薄学なもんですから存じませんでしたワ。能登のほんとうの意味。ノがトになるんですって?ホホホホホホ・・」とホがいつもよりひとつふたつ多くて目を細めて笑っておられる。アイヌ語の「ノ」と「ト」の話だ。
こんな話を素面で朝から話せる「育ちのよさ」に感心した(笑)

近くの常連の4人家族さんは、明日熊本に移住される。「骨なし灯篭ば、観てね」といって握手したら
「またきます」といって笑顔で惜別。
梅林ガールズのひとりも、転勤になって明日から大阪にいく、というメール。

この杯を受けてくれ
どうぞ なみなみつがしておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ

今日は12時から16時まで営業。それから「そば打ち教室」「UFO焙煎塾」

明日の朝(8-10)は、「玉子かけごはん」