今日は20日。先月の後半から始まった味噌つくりも、折り返し地点を過ぎた。
今年も100人を少し超え、104人の「菌活仲間」が味噌をつくりにくる。
一日二三人が普通だけど、先々週の土曜日が7人、先週の土曜日が6人だった。
さすがに、その人数になると、天手古舞になって、ぼくの手が猫の手になる。
今日は3人が味噌つくりにくる。寸胴(ずんどう)にいれた大豆と水(仕込みの日の二日前からつける)を石油ストーブと
囲炉裏の五徳の上にのせる。昨日から小春日和の陽気なので、ペレットストーブには火を入れていない。
2月に入って5日くらいしか出番がなく、なんとなく寂しそうな顔をしている。山形の会社の
ペレットストーブ。女性オンリーで企画したらしく、細部まで気が配られていて関心することしかりだ。
まだ水も断水で、避難所で生活している人も多い能登のことを思うと、「暖かいほうがいい」と思う。
正月から大震災に見舞われ、まだ「おめでとう」どころではない。でも昔から災難は時を選ばずやってくるものらしい。
「葉隠」ほど有名ではないが、後世の人に影響を及ぼした儒学者に「大道寺友山」という人がいる。坊さんみたいな名前。
山鹿素行の門人で「武道初心集」を残した。その中にこんなくだりがある。
武士たらん者は、正月元旦の朝、雑煮餅を祝うとて箸を最初に取り始めるより、その年も大晦日の夕
に至るまで、日々夜々死を常に心にあつむるを以って本意の第一と仕(つかまつ)るにて候
「今だけ 自分だけ お金だけ」の政治家たちに、そんな気骨は微塵もない。世が世なら、みな切腹の沙汰みたい
な輩が集まって、内閣支持率も20%を切りそうな今日このごろ。