能登牛すじそばを食べて龍にエール。

昨日は、元気のれんを出すやいなや、4人のおじさまが入店。
メニューを見て「能登牛すじそばを食べると、能登の応援になるんじゃないか・・」
とリーダーみたいな人がポツリといったら、4人ともそろいのオーダになった。

能登の富来にある精肉やさんから、能登牛のスジを買っている。震度7の地震で、直営店や冷凍庫
などが甚大な被害にあった。
すじ肉は、さっと霜降りにして(熱湯にくぐらせ、冷水で洗う)、細かく切って、大きな鍋に、水、梅酢、能登塩、酒、こんぶ、椎茸、ニンニク、玉ねぎなどといっしょに、2時間くらい煮込む。アクをこまめにとるのが秘訣。最後に、甘醤油(暖かいそばをつくる時に使うかえし)
をちょこっと加えたらできあがり。
能登の居酒屋さんにいくと、たいがいのお店に「牛すじの煮込み」がある。刻み葱と、一味をかけて、能登の地酒を燗にしてもらうと、
それだけで2合飲める。亀泉だと3合はいける。

今月は能登にいけていない。寒い季節は、タラ鍋や、能登のおでんが恋しくなる。
お店の黒板に、落書きのように「おでん三種盛り 800円」と書いたら、少しづつ人気メニューになってきた。
なにせ、小学校の6年のころから、塾のかえりに、おばあちゃんがやっているおでんやにいって、おでんを食べていた(笑)
そのお店の前は、伊藤酒店。製鉄所の労働者たちが、角打ち(立ち飲み)をしているのが見えて、早熟ながら気分は「おでん・熱燗・昔の女」
やった。京都時代は、大学の門の近くの「安兵衛」というおでんやに、学校にいくより出席して、おでんをアテに名誉冠を飲んだ。

そこで一番よく飲んだのが、Iくん。今は上場会社の社長をやっている。半世紀近く、いっしょに飲んだり、能登へいっしょに
旅したりした。これまで、いろいろな社長を見てきたけど、彼の一番すぐれた能力は、「エフィカシー力(りょく)」
*りょく、を、か、と呼ばないように。昔、某演歌歌手の村田英雄さんがうどんやでメニューをみて、「かうどん」と注文したらしい。
やっぱり、普通は、「ちからうどん」といいます。

話が逸れた。今年は正月そうそう、いきなり能登がグラリと揺れて、「明日は我が身」と不安を募らせている人が多い。
こんな「まさかの坂」みたいな時は、人間力というか、普段の志向などがものをいう。
「エフィカシー」というのは、心理学の用語で、「自己肯定感」と訳されていたけど、それだと「おれの人生よかった」
みたいに、過去に重きをおくニュアンスになる。
じょうずに説明できないけど、過去じゃなく、未来を肯定的にとらえて、「こんな大変なことがおきたけど、なんとかなるさ」みたいな
「たちなおり力」みたいな能力。縄文時代から日本人には、みな備わっている潜在能力かもなんばん。感謝。

今日は12時から16時まで営業。
それから「そば打ち教室」「UFO焙煎塾」

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