毎年、そんなイベントをやっている。
10年くらい前、12月30日に、4人グループの新人が年越しそばを打ちにきた。
とっても寒い日で、外は雪が降っていた。
ひとりづつそばを打つ。残りの3人は、土間に立ったまま、見ている。
最初は楽しそうにしていたけど、だんだん口数も減り、笑い声もすくなくなり、笑顔が
消えた。新人の「そばもん」は、だいたい2時間くらいかかるので、4人で8時間。
終わった時は、次の日だった。31日だったら、年をまたいで「年越したそば」になるところだった。
そんなこともあって、12月31日は「一時間でそばが打てる」と認定した人に限っている。
29日30日は、「もうすこしかかる人」が占める。
どちらにしても、自分で打つそばは美味い。
年越しそばを田舎に持って帰る人も多く、お土産かわりに「ほぼぶらじる」の人も多く、
「年越し珈琲」の需要も多い。でも、今年はそんなお客さんたちも「UFO焙煎器」
を使いはじめたりしているので、今年は「生豆」がオミヤの定番になるかもなんばん。
昨日の「そば打ち教室」に、3年目の女子がきた。
毎年29日か30日にきていたばってん、「今年は31日に打ちたい」とのこと。
少し肌寒い日だったけど、額に汗かきながら、水回し、菊練り、ネコ手などを駆使して、
さて、包丁で切り、の時に一時間経過した。「だめですか?」というので、
「切るのを3分でやれれば、一時間3分。なんとかなるでしょ」ということで、31日の午後に
くることになった。今日の「そば打ち教室」には、新人女子がくる。「今年の年越しそばを自分で打ちたい」
と元気に宣言していた。元蕎麦屋の建築をリノベして住んでいる長野県出身。
今日は東京は昼間も10度いかないみたい。
そばって、不思議で今朝のそばは加水がよく、そば粉の半分の量の水が足りなかった。
珈琲の焙煎も、そば打ちも、天気とか温度とか湿度とかで、微妙に変わってくる。
そんな「奥の深さ」を旅するように探求していくと、人生も旅してるような気分になるから不思議だ。
なんでも「インスタント」な時代だけど、回り道してみると、以外な出会いや気づきがあるものだ。
人のいく裏に道あり花の山
今日も12時から16時まで営業。
それから「UFO焙煎塾」「そば打ち教室」
明日は月曜日。
月曜日の朝は、珪藻土の竈でごはんを炊く日。8時から10時に「玉子かけごはん」
をやっている。竈で炊くごはんを食べる時、「日本人に生まれてよかった」と思う。感謝。