♪ラララ・・バラの花束車に積んで・・・

昨日の夕方、新しい「楽ちんUFO」(仮称)で、250gのモカを焙煎した。
UFO焙煎機は、焙烙型で、60gの生豆を入れて焙煎する。
50gくらいの珈琲豆(水分が蒸発するので)ができあがるので、二人分(25グラム)
が焙煎できる。「楽ちんUFO」は4倍以上の豆を、楽ちんに焙煎できる。

「楽ちんUFO」は、いわゆる「手廻し焙煎機」の鉄のドラムのところを、能登の珪藻土で
久保さんの陶芸用の穴窯で焼成してつくってもらった。
昨日のお昼は、近所のスパイスカフェのおかあさんがきて、「おいしいパンみたい」といって、笑いながら回していた。
能登の珪藻土七輪は、「わかるひとにはわかる」「めあき千人めくら千人」の「めあき」
の人たちに、優美に伝わっている。まるで、珪藻土の輻射熱(ふくしゃねつ)と同じように、「じわじわ」と。

SNSなんかで、バズったりして、市場を席捲するようなものが世の中にあふれているけど、本来の「くちこみ」
で、「このひとが使っているから」とかいう感じで、ゆっくりと
広がればいいな~、と思う。故人であっても、そんな「このひと」を持っている人は、孤独にならない。

「UFO焙煎器」は、おかげさんで、いろいろなところへ嫁ぎ、「今年のヒット商品」(といっても、日経とかの雑誌ではなく、
天真庵広報のかわら版で)だったけど、「楽ちん」は、「これから自家焙煎をしたい」と思っている「こーひーや」
さんとか「カフェ」に使ってほしい。宣伝や営業はかけないばってん。

昨日、N響のYさんが玉子かけごはんにこられた。
ちょうど、新しい「楽ちんUFO」で焼きあがったモカを飲んでもらった。
「ブラボー」(本来こちらが彼らの演奏を聴いて発するもの・笑)みたいな顔を
されたので、調子にのって「焙煎機のストラディバリウスになれるといいな」
といったら、大笑いされた。

仕事が終わりモカを少し濃いめに淹れて、チェットベーカを聴きながら飲んだ。
キクジーに20年くらい前にもらったCDだ。
「天真庵」で検索すると、「BCN・+R・・なんじゃら」とかいう、キクジーが主催の雑誌のインタビュー
記事がでてくる。彼と握手してる写真のところに書いてあるけど、天真庵開店の時、ジーからバラの花束が届いた。
今はなき「ヨネクラボクシングジム」の米倉会長からも、存命中は「筆子さんの誕生日」に、バラが届いた。
いろんなポイント制とやらで、浮足だっている昨今とは、一味も二味も違う温かみのある「おくりもの」があった。

今は「Each Day is a Gift」な気分。そんな至福な時間の片隅に「一杯の珈琲」
があってほしい。そのためには、この星が平和という言葉がいらいくらい平和でなくてはならない。感謝。