ずわいがに 一杯300万円

先週、北陸のずわいがにが解禁になった。悪天候が続き、ドタバタしてるけど・・
富来の「はしもと食堂」で、一献やっていると、お店に置いて
あるテレビが教えてくれた。もちろん「はしもと食堂」は、ずわいがにのメニューにないし、
おでんの種にいれて「金沢おでんです」なんてハレンチなことを女将のてるみちゃんは、
やらない。ここのおでんは、彼女が魂こめてつくる「出汁」が命。普通の「豆腐」「厚揚げ」「玉子」「こんみゃく」
だけで、3合は飲める。それだけで充分幸せな宵(酔い?)が楽しめる。「おでん 熱燗 昔の女(男)」でいい!

能登の老舗旅館が「一尾(杯?)300万で競り落とした」と大げさに伝えていた。
地元のテレビなので、旅館の名前が画面に何度もでる。
そこの料理長?が「高くても、お客さんにおいしいカニを食べていただきたい」と
真顔で(AIではないと思う。これからは、政治家もタレントも、タレントみたいな料理人たちもAIで登場しそうやね!)のたまわれていた。
日本語に抑揚がなくなってきた。昨日の「税金滞納」の副大臣、今日の宝塚・・みな、そんな感じ?

昨日、「増穂の湯」という町営の温泉に260円払って、ひとっぷろ浴びた。
いつもは、近所のじいちゃんばあちゃんたちが、田舎のベンツ「軽トラ」にのって
♨を楽しむのだが、急の寒さのせいか、きのうは空いていた。露天風呂にいこうとすると、チンチンが縮み上がるか脳卒中になりそう?
だから、ひとりもいなかった。
風呂からあがって、「北國新聞」「北陸中日新聞」を読む。
そこにも300万円のカニが写真入りでのっていた。東京からの宿泊客の
部屋にのテーブルに「そのまま(まだ料理していない。)」300万の元をとる?いやテレビと新聞と醜聞で
すでにもとをとっている!と思うばってん、のっていた(笑)

東京でも「一尾のマグロを◎◎万円(うん千万単位)で競り落とした」というニュースが新年
に「またかよ」といった具合によくでる。スカイツリーの中にも、その寿司屋チェーンが今年できた。

似たような話だな~、と思った。「令和のビジネスモデル?」・・・貧しいというか、浮揚するチャンスはないね!

珈琲の業界も、同じようなことがおきている。
途上国の珈琲農園にいって、そこの農夫さんとインスタ映えする笑顔で撮った写真を掲載し、
自称「珈琲ハンター」とかいうような言ったものがちの肩書つけて、なにが特別かわからない
「スペシャル珈琲」というものを、拡販させている。本当は、日本のほうが途上国!
だから、それをウリにするお店も、「うちはスペシャル珈琲しか扱っていませんボリボリ・・」と、
AI顔でしゃべり、えらそうな顔して、デジタル珈琲を淹れる・・・もちろんそんなお店にはいったことないばってん!
一時が万事じゃないけど、そんな話ばっかりで疲れるね!

昭和のころの村田英雄のインタビューを彷彿させるね。
「先生(村田英雄)、新しい車を買ったらしいですね。何という車ですか」と、マスコミが質問した。
先生は「デラックス」と答えた。そのころの車は、サニーにしても、コロナにしても
末尾に「デラックス」とつけていた(笑)スペシャル珈琲、もおんなじ?
家を新築した時も「先生、立派なお家ですね。この応接間の隣な何ですか?」の問に、
「チキンルーム」(笑)
デラックスとか、キッチンルームが「高嶺の花」だった時代のお話。

知らない土地を旅したり、徘徊したりして、「今日はここでおでんを食べて一杯飲もうか?」
とか「どこで珈琲を飲もうか?」という場面で「食べログ」の点数とか、「やらせ数値」みたいなものを
参考にしていく、を常識にすると、「失敗」も少ないかわりに、「おどろくような出会い」も同じくらい
少ないように思う。(といいながら、天真庵も多少なりにはマスコミやSNSの恩恵を受けてはいますが・・)
「雑誌やテレビや食べログを食べているの?」というような人ばかりが跋扈(ばっこ)するようになってるけど、
自分の「第六感」とか「直観」を働かせて、「とっておきのお店」を見つける幸せを放棄することはないと思う。

人生2度なし・・・・・なんだから そのくらいの「自由」はあってもいい? 感謝!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です