金沢の珈琲も熱い!「あんこ」を反芻。

今朝の能登は10度を切った。寒い。玉露は50度くらいで
淹れるのがうまい。だから今日は沸騰したお湯で、珈琲を淹れた。
久保さんの「皮クジラの椀」(唐津焼)にいれ、両手で暖をとるように包んで、鼻水を
すすりながら、朝の一椀をすする。至福の時。
先週の月曜日は20度だったので、半分になった。
全国的に11月末から12月初めの温度になっている。

先週の5日(日)の11時から錦糸町の錦糸公園で、「墨田珈琲フェス」があった。
自分のお店の準備があるので、ビデオの早送りよろしく、会場をまわった。
仕掛け人の廣田君も、「すみだ珈琲」のブースで忙しく珈琲を淹れていた。
「パン屋」さんたちも参加されていて、揚げパンのライブなどに、お客さんが並んでいた。
来年は廣田くんに頼んで「こーしー てんしん」と名前を変更して、出店したい(笑)

昨日と一昨日は、金沢でも「珈琲フェス」があった。金沢は、京都をぬいて和菓子の
消費量が日本一。これも「茶の湯」の文化が影響している。
加賀の殿様・前田利家は、幼いころ織田信長の「こしょう」として仕えた。
胡椒ではない・・・「小姓」。戦国武将がよその殿様に仕えて、身のまわりのお世話を
する。ジャニーさんの話題に沸騰している今日このごろ、詳しいことは書けないけど、
もうひとつの「下の世話」も、あったかもなんばん・・?

そんな関係もあって、今でも北陸では「北國新聞」に並んで人気なのが「北陸中日新聞」だ。
その源流が、戦国時代の「小姓制度」に遡及するのが「歴史」なのかしらん。
お茶の席ならいざ知らず、日常の会話にも「前田利家さんが。。」とでてくる金沢は、「すごい」
と感心することしきりだ。歴史と文化が、断絶していないのがいい。

東京人は、昭和のころまでの話をする。京都や金沢人は、戦国時代くらいまでの話をする。能登人は、縄文時代までの話をする。

金沢の珈琲フェスのHPをコピーして紹介します。テーマが「和菓子と珈琲」。さすがだ。
「あんこ」と、つながりを反芻する。参加している珈琲屋さんも、漢字とひらがなの店が
多かった。墨田は、「すみだ珈琲」以外、ほとんどのお店がアルファベットだった。

テーマ「和菓子と珈琲」

 今回の開催は石川県・金沢市のしいのき迎賓館の前にある、「しいのき緑地」です。金沢市はお菓子の消費額が日本全国で1位となるほど、お菓子の消費量が大変多い街です。また、和菓子においては日本の三大和菓子処と言われ、和菓子屋の件数は京都に次いで2位で消費量は1位です。和菓子の街と言っても過言ではありません。

 今回はそんな金沢市を舞台に、「和菓子」と「珈琲」の食べ合わせを提案するイベントです。

 金沢市が和菓子の街として発展してきた理由は茶道の隆盛と共に発展してきたと言われています。また、寺院の関与によって、武家だけでなく庶民の間でも広がったとも言われています。

 日本の珈琲の文化はおそらくこの茶道からの影響が色濃く反映されており、多様な味わいを楽しむことができ、喫茶店は「茶室」からの影響を受けたような世界観も広がっています。

 茶道とは、一つ一つの所作を丁寧に行うことで、茶に思いを込めることが一つの醍醐味です。珈琲を淹れることは「珈琲を点てる」と言われることもあるように、1杯の珈琲を淹れるその丁寧な所作によって、珈琲はより美味しくなるように思います。熟練した日本の珈琲屋さんが行うハンドドリップは大変美しく、それはまるで珈琲道のようです。実際の茶道ほどは堅苦しくないところが珈琲の良さでもあります。

 今回のフェスティバルでは珈琲という飲み物から日本の伝統文化を体現するとともに新しい発見などをここ金沢から発信していくことができるのではないかと感じています。感謝。