昭和ブルースを口ずさむ日々

「バ畜」という言葉が流行っている。
バイトが忙しく、まるで家畜のようだ、みたいな造語。「社畜」
といわれる大人たちと類似語だ。
天地茂の「昭和ブルース」を思い出す。

♪うまれた時が 悪いのか それとも俺が悪いのか 何もしないで 生きてゆくならそれはたやすい ことだけど ・・・

昭和も平成も令和・・どこで生まれ育っても、かわらない?人も家畜も虫も、いつも必死に生きている。

昨日の朝、海へ釣りに行った。漁師さんが「へくそむしが、いっぱいおるよろ?」という。
漁師さん同士で話をしている時、半分くらいしか理解できないことはあるばってん、
最近はだいぶわかるようになった。でも「へくそむし?」と思っていたら、
「都会では、カメムシいうとるやろ」。なるほど、東京にいるとあまり見かけないけど、
今年は「カメムシ」がいっぱいいるようだ。

「闘戦経」という昔の戦略本に「小さい虫は、大きな敵に負けないように、毒や悪臭を放つ機能を天与されている」
みたいなことが書いてある。義経の愛読書だった。小さなカメムシは、敵に襲われたりすると、臭い匂いを放つ。
その匂いが「屁」であり「糞」でありで命名された。言い得て妙、というか、そのまんまの名前だ。
鶴亀という縁起のいい「ことだま」の半分を本名にもらいながら、天と地ほどの「あだ名」をあわせもっておられる。

「ヘクソ」とシンクロするけど?今日は11月10日。「いいトイレ」の日だそうだ。
能登の家は、ポットントイレがふたつあった。
ひとつをコンポストトイレ、もうひとつを水洗トイレにした。合併浄化槽も自腹でつくったので、
内装を含めたふたつの工費に400万かかった。都会で生活する時、「いいトイレ」など考えることもないけど、
田舎の古民家に住む時には、このあたりのことをちゃんと考える必要がある。

余談だけど、九州の宗像あたりでは、「糞」のことを「ババ」という。「アレ」のことを「ボボ」という。
だからジャイアント馬場とボボブラジルの戦いを素面でいうのは、大変だった。
天真庵のオリジナルブレンドは、そんな流れから「ほぼブラジル」になった。今は昔みたいなネーミングだ。
昭和よりもっと昔にこんな歌があった。濁点のあるなしで、意味がかわってくる。

世の中は澄むと濁るで大違い  ハケに毛がありハゲに毛がなし

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