ぺリリュー外伝

東京と能登の二股暮らしを2017年から始めた。先月終わりに6回目のスタッドレスタイヤにした。
11月になると、「ぶりお越し」という雷が鳴り、部屋にはひがな「炭火」
をおこし、夜はそこに鉄瓶をおき、熱燗を飲みながら暖をとる、というのがならわし。
昨日は、通過点の氷見では27度くらいまであった。必ず立ち寄る「すしのや」の主人も
海が暖かすぎて、魚がおらん、と嘆いていた。
東京にいる時は、世界中から魚が市場に集まってくるので、「季語」にならないばってん、
北陸では、魚屋やすしやで季節を感じることができる。やはり「異常気象」だ。

すしをつまんだ後は、近くの本屋で本を調達。能登で読みたい本は、東京から車に積んできたり、
ネットで注文して「能登休み」の間に届くようにしたりする。その本屋さんは、お店の人が
自分で読んだ感想を手書きにして本棚にPOPとして貼っている。ネクタイと同じように、自分で選ぶと、
「同じようなもの」ばかり選ぶ傾向があるけど、ここの本屋にくると、新しい出会いがある。だから新しい血ができる本に出合える。
町田その子さんの「コンビニ兄弟」もそんな縁で読んだ。「テンダネス門司港こがね村店」を舞台に
織りなす北九州の物語がとてもおもしろかった。今回は、同じ著者の「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」
を買った。

もう一冊はマンガ本。「ぺリリュー外伝」・・・ 太平洋戦争の末期に、この南の楽園で繰り広げられた野蛮な殺戮をマンガにしたものだ。
♪戦争を知らずに僕たちは生まれた・・・と歌った若者も高齢者になったり、生きる場所をあの世に変えたりしている時代に、この星いっぱいが戦争モードに・・。この「ペリリュー・・・」は、♪戦争を・・の子供世代も孫の世代にも、
読んでもらいたい。来年のお年玉は、お金じゃなく、この本にしよう。

今朝の能登の温度は20度。炭もおこさず、長袖だけどTシャツ一枚で、ブログを書いている。
「暑いな~」は、夏の話。秋は秋らしく、冬は冬らしく、春夏秋冬をそれぞれ味わうのが、良い!感謝!