同窓会などには、でたことがないけど、還暦を過ぎて昔の
仲間が集まると、そんな自慢話に花が咲くらしい。
未来が残り少なくなってくるぶん、「過去の自慢話」とかを
繰り言のように言う人も多いらしい。そこに「説教」などが加わると、
周りの人に煙たがられる。でも本人は「悦」の絶頂になるので、その空気が読めない。
気をつけたいと、思う。単細胞の男の「成れの果て病」だ。
さすがに10月も終わりになると、夕方5時には「秋陽落ちて、夜は寒く、
辿る帰り路暗くても・・・」(立命館大学 寮歌 加川良の「下宿屋」♪秋の京都の夕暮れはコート
なしでは寒いくらいで・・に通じる寂寥感)、すっかり暗くなる。
そんな時、年に一二度こられる常連さま(うちは、一度きたら、みな常連さま(笑)でも名前などは失念)
が、ポツポツとカウンターにとまる。「あ、生きてた」「元気でいますか」と、お互いに「存命」を喜ぶ。
ひとりは77歳(来るといつも、もう77歳になった。前回は76歳になった、と落語のまくらみたに挨拶される)。
つぎにかっぽれの相方イワジーが酒を飲みにきた。73歳。「寒いので、あったかい蕎麦を食べたい」
何かオススメは?いうので、「花巻を食べると、毛が増えますよ」といって、無理くり花巻(岩ノリに育毛効果?)をだす。
出会った30年前から、毛がない相方に「一杯の花巻そば」で毛が生えるろしたら、あまたある毛生え薬メーカーや
かつらやさんが、なりゆかなるなるだろうに・・。
ふたりが「普通」の旅の話をしていたので、カンフル剤よろしく、「うちに常連さま、といっても年に二度くらいしかこないですが、
古希(70)を超えてから、全国のゲストハウス巡りにはまっている人がいますよ」と投げかけたら「安いけど、二段ベット
とかはイヤだ」とか「知らない人と同室なんてね・・」とかいう、これまた一般的な返事が返ってきた。オイオイ、ただ老いるなヨ。
その時、シンクロニシティーというか、その古希越えの「ゲストハウスのコンシェルジュ」が元気にやってきた(笑)
開口一番、「こないだね~、諏訪湖のゲストハウスで、UFOば焙煎とったら、ものすごくもてたっちゃん(彼は久留米出身)」
そして、蕎麦を手繰りながら、カウンターのふたりに、「70過ぎたら、ゲストハウス巡りがよかですばい。若い人
とふれあわないと、座して死を待つただのじいさんで、おもしろなかでしょうが・・・」とグサリ。
そばの後は「いつものボボブラジルね」。九州では「ボボ」は禁句だけど、彼は笑いながらいつもボボに
力をこめて注文する。飲み干すと、「また来月諏訪にいくけん、生豆を買ってかえるね」といって、
「ブラジル」と「ガテマラ」の生豆袋を手にとった。そして、カウンターのふたりに、「やっぱり、『ボボブラジル』とか『デカマラ』とか
言いながら、若いもんとなんでんかんでんしていかんとあかんばいね~」といって、カカと笑った。
そして、名刺代わりに、「ぼくのインスタは『しまうまおじさん』で~す。よかったら、フォローしちゃってんない。
よろしく。」といって、横浜に帰っていかれた。芸能人があまた生まれた久留米の怪人さんだ。感謝。
今日は12時から16時まで。それから「そば打ち教室」「UFO焙煎塾」
UFOで焙煎をすると、「もてるっちゃん」らしい?でも「しまうまおじさん」で検索して、
彼の独特ファッションを参考にお洒落をしたほうが、もっともてるかもなんばん?