そんなことを始めた。東京でも能登でも、毎日お茶を飲む(もちろん仕事がら珈琲も飲む。
ぼくは味見程度に一回淹れるごとに、スプーン一杯くらい飲むだけ。珈琲カップになみなみいれて
飲むのは、休みの時くらいだ)。珈琲やさんにいっても、珈琲よりもビールを頼むほうが多い(笑)
夏は、久保さんの作ってくれた「能登ジェラトン」(隕石入り)の宝瓶(ほうひん 取っ手のない茶器)に、
星野村の玉露をいれ、50度くらいのお湯を注ぎ、そのまま器ごと冷蔵庫にいれて冷やして飲む。
それとは別に、毎朝、できたての「還元茶」を飲む。同じく星野村の玉露を「還元くん」という水素茶をつくってくれる
ボトルにいれ、40度の湯をいれて、12時間すると「還元茶」ができる。冷蔵庫に冷やした「冷たい玉露」とはまた違った
次元で、「おいしい水素茶ができる」。「天真庵のHP」に詳しく説明しているけど、原理は単純だけど、複雑で危うい食べ物や
環境の中で毒されている体を、元にもどす(還元する)パワーがあるように感じられる。
なんか「前ツバ」もんで、「?」と思われるフシがある。もう100本以上が嫁いだけど、嫁ぎ先の8割が女子。
「隕石グッズ」や「元気シール」も同じような比率である。みんな「つくりて」は男子だけど、嫁ぎ先が女子。
これが陰陽というもんやろか?昨日の夕方、そばのお弟子さまで、宮崎の延岡と大分の津久見でお寺をやっている陰陽師さん
がそばを手繰りにこられた。そこのお寺で近い将来「寺方そば」を手繰れる日が待ち遠しい。
ちょうど、同じタイミングで若い女子が「ハーイ!」と手をあげてやってこられた。
カリフォルニアからきたらしい。窓際のステンドグラスの席に座って、メニューを見て「ウメオロシソバ」の後に「センチャ ヲ クダサイ」
とのこと。どこで、天真庵のことを知って、蕎麦と煎茶を知ったか知らないばってん、最近そんな不思議な外国のお客さまが多い。
片言の英語で「アナタハ、オチャ ガ スキナノ デスネ?」と尋ねると、「モチロン、テンシンアン デ オチャ ヲ ノムタメニ
キマシタ」と流暢な英語で笑いながら答えた。煎茶を所望されると、まず「そば豆腐&餡子」を出す。先週あたりから、
久保さんの黄瀬戸のひさご(瓢箪)でだしている。それでした供した瞬間、黄色い声の英語で「ビューティフル」とか「アメージング」を
連発。「経済」「経済」「経済」を連呼しながら、中身のないわが国の首相とは異次元の連呼だ。
煎茶をガラスの急須でだし、湯冷まし(片口の器におかわり用のお湯をいれる)にもう一杯ぶんの
湯をいれてだすのが、天真庵風。その時、彼女が座ったまま手を走る時のように左右振る所作をして、
「ワタシ ハシッテ イクノデ モウイッパイ ノミタイ」とのたまう。聞くと「3時半にスカイツリーの展望台
にのぼる予約をしているらしい。もうすでに3時を5分ほど過ぎていた。
「ま、これも一期一会やな」と日本語で返事をして、湯冷ましに湯をいれてだした。
それを飲みほし、「シショウサマ コンド クルトキ ハ オチャ ヲ オシエテクダサイ」といって、丁寧にお辞儀をした
後、十間橋からスカイツリーに向かって全速力で走っていかれた。一部始終をカウンターで見ていた陰陽師さんが
「相変わらず、不思議な人がやってきますね」といって、静かに笑っていた。感謝。