中秋の名月というのは、旧暦で8月15日。
これを過ぎたら、「そろそろ鍋の季節ね」なんていう感じだったらしい。
今年だったら、40度近い気温の中で「鍋」をやることになる。
まるで暑気払いの鍋だ。
昨日、梅林ガールズのひとりで、近所のシエアハウスに住むKちゃんが、そばを手繰りにきた。
建物の老朽化で、来年そのハウスからでることになったらしい。
一昨年、シェアハウスメイトと能登の梅茶翁にきて、梅をもぎ、梅干しをいっしょにつくった。
そんなこともあって、「能登に生きる」も選択のひとつになっているとか・・・
Kちゃんの旧友で、東京から能登へ移住し、原住能登民と結婚し、珠洲でカフェを
やりながら、子育てをしている女子がいる。それもあって、能登は身近な場所で、
次のイドコロにする選択肢は、無謀ではない。でもぼくは最近若い人にも「きめないこと」
をすすめている。道はいくつもあるし、右へいこうが左にいこうが、後戻りもまたよし、の
「あそび」が必要な時代かもなんばん。
能登の赤崎でTOGISO(富来荘)というゲストハウスをするSくんからメール。「オズマガジン読みました」とのこと。
彼は東京と能登を往復しながら、TOGISOを運営している。スタッフも、同じく二股暮らし。
今月は、次のイドコロになる古民家の「かたずけ」をSNSで募集し、ワークショップよろしく
お祭りのような感じで行った。「古民家をリノベして、田舎暮らし」・・・「違う生き方ないかしら?」
の都会人には憧れのフレーズだが、最初の3年は、家のかたずけや、草むしりや、近所の人たち
と新しい都会とはまた違った人間関係を構築する日々が待っている。
どの道も「石の上にも3年」なのだ。
夕方、「お世話しあうハウス」の女将さんと、最高齢で95歳になるハウスメイトが、そばを手繰りにこられた。
ふたりとも、北陸出身で「越前そば」が大好物。だからいつも同じように、おろし大根をそばの上にのせ、梅干し、かつおぶし、
刻み葱、のりをのせ、その上にそばつゆをぶっかけて食べる「梅おろし」を所望される。
昨日は95歳のおばあちゃんがいつもより若く見えた。お勘定の時、女将さんが「今日は定期健診にT病院にいったら、
お気にいりの若先生にあったので、うれしくてしかたないみたい。私にはしないけど、若先生は彼女にあうとハグを
するのよ」だって(笑)「色気」は大切ね!医は算術というけど、薬よりハグ!かもなんばん。
そして、カウンターで柚子胡椒つくりの青い柚子を見て「柚子は能登でつくっているの?」と聞くので
「いや、これは買っています」と答えた。「自分でつくれば・・・」といいかけてぼくの顔を見て「間に合わないわね」とツイット。
桃栗3年 柿8年 柚子のばかたれ18年。
石の上に3年、古民家の掃除に3年、それから桃栗・・・どちらにしても、人生なんて、「つかの間」だ。