輪島の門前で、鳥が一羽!「のむら暮らし」を更新!

昨日は輪島のカフェから注文があって、珈琲豆を届けた。
その足で、珠洲の丸和工業さんへ・・・
5月の地震で、新しい窯が崩壊し、昔の窯のあるところで、七輪をつくっている。
「ホンモノ」が、わかる人に伝わるスピードが加速する時代を迎えたみたいで、地震の
前よりも注文が多いみたいだ。震源地に近かったので、まわりの家も倒壊したり、屋根
がブルーシートに覆われた家も多いけど、すこしづつ日常がもどりつつある。
今でも毎日のように、体に感じる地震がある。これから「気が付いたら、時代の最先端」
になる場所なのかもなんばん。

いつもながら、スタッフも元気で、ちょうど昼休みだったので、ラジオからスピッツの
曲が流れていた。なんか、映画のワンシーンみたいだった。
そういえば、先日梅林ガールズたちと、輪島まわりの海を車でドライブした時、
若い女子が「こんなきれいな海を見ながら、聴きたい曲は?」と問うので、
「それは、ヨシイクゾーでしょ」と答えたら、車のオーディオから「雪国」が
流れてきた。スマホをいじって、選曲して飛ばしてくれたみたい。
昭和の歌が、新しいシステムを使って令和の今に流れている。太古から続く能登の荒海を背景に
♪おいかけて おいかけて おいかけて 雪国・・・

彼女たちが、今度くる晩秋には「加川良 下宿屋」をリクエストしよう、っと(笑)

夕陽が沈む能登外浦の景色は、極楽浄土を彷彿する。
畢竟帰処(ひっきょうきしょ)・・・・「ゆきつく処へゆきついたわたしの人生」
を教えるのが、仏教だ、というなら、こうゆう天地いっぱいの自然と共鳴した瞬間の
ことをいうのではなかろうか。能登の旅は悟りの旅?
ボタンをポンと押すと、空調や灯りが整い、テレビやラジオや、家電と瞬時につながり、「雪国」
が聞こえてくるような便利な時代。反対からいうと、「生きているからこその孤独」
みたいなものを感じる前に、上書きするシステムの中でぼくたちが生きている、ということでもある。
「生きているからこその孤独」を、ごまかしたらアカン。

同じ鳥でも飛ばない鳥はなんだ?
それは「ひとり」という鳥だ。(寺山修司)

天真庵のHPの「のむら暮らし」を一年ぶりに更新(笑)
先日のTOGISOの「オープニング店長」の写真が・・・

明日の朝東京に出発。22日の土曜日から「営業」