行灯の灯りは、昼は不要。タイミングが悪く、ぼーっとしている人のことを昔からそんな風にいう。
先月、ヤフオクで五徳(ごとく)を買った。真鍮(しんちゅう)でできていて〇じゃなく長方形、囲炉裏をつくった時に
大活躍しそうだ。最初2000円くらいで、入札者が2人くらいで競っていた。取り合えず、5000円まで
上限にして筆子さんに頼んで入札。「え~ 五徳なんていっぱいあるじゃない」と最初はのるきじゃない。その日の夜の12時が期限だった。夕方に5000円を相手(見えないけど)が超えて入札してきた。
「どうする?」と聞くので、「8000円まで入れて」と頼んでみると、12時10分くらい前に、
「また更新されたわよ」とこと。五徳は、10個くらい持っているのと、眠さも手伝って、「あきらめる」
と答えた。でもなんとなく筆子さんの目が三白眼になっている。ここから「かかあ とうじょう」だ。
「え~ もうあきらめるの?相手が笑っている顔が浮かんでこない?」と叫ぶ。
続いて「私ならここで10000円入れるな~」・・・・
「わかった。じゃあ10000円」といって、半分眠っていた。ら、10分後に「やった!落ちた」とのこと。
ぼくよりも、かかあのほうが天下でもとったように興奮していた。
その五徳をもってきて、昨日玄関の長火鉢に入れた。鉄瓶と横に珈琲用のケトルがおける。
煎茶道みたいに、珈琲点前がいつでもできるようになった。
昨日は、区長さん(この集落で一番えらいひと)が、来月の「そば会」の打ち合わせにきた。
さっそく長火鉢のとこに座ってもらって、「ほぼぶらじる」を飲みながら談論風発。
夜は「TOGISO」の佐藤さんから「7月14日に、お披露目会をするので、珈琲を淹れてほしい」とのメール。
その日の早朝にそばを打ち、車で10分の「TOGISO]にいくことになった。赤崎というとても風光明媚な港町だ。
自分たちや子供たちに「サバイバル力」をつけるにはおすすめの宿。「TOGISO」と検索!
今日は今朝ごはんをおえた。今日は、ハチメの焼いたんと味噌汁。味噌汁の実は、じゃがいもとイギス(能登の海藻)。
東京のカフェから注文がきたので、これから能登の珪藻土七輪で炭火焙煎をする。
炭火は夏は、昼行燈みたいに無用の長物に思われている感がある。でも、こんなジメジメする梅雨の時期は、
炭火を起こして焙煎すると、湿気がとれ、気がよくなる。残った炭は、長火鉢に移し、ケトルで湯を沸かし、
土瓶の上に漉し布を輪花ドリッパーにかぶせ、和式ドリップ。こんな野趣満点の珈琲を飲みながら、満点の星を
眺める・・なんて贅沢な時間。
炭火を常用していた日本人が、「かか とうじょう」という炭火を使う時のコツを口伝してくれた。
「夏下冬上」(かかとうじょう)
料理のコツは火加減。その火種を夏は炭の下に、冬は炭の上に置くと火付きが良いということ。
台所の中心に、囲炉裏があった暮らしにもどすと、いろんな山積した現代の問題点が解決すると思う。
「かかさま とうじょう」のそったく期かもなんばん。感謝。