タコがいなくなると、毛ガニが少なくなる?

北海道で毛ガニが解禁になったけど、捕れる数が激減しているらしい。
ライバルのオオズワイガニが増えているのが原因だという。
そのオオズワイガニの天敵たるタコが少ないのが問題だとか。

昨年、瀬戸内海のタコが少なくなった、というニュースがあった。
今年は北陸のタコもいまいちの感がある。
昨年のブリも脂がのっていなかったし、サンマやイカも不漁が続いている。海が悲鳴をあげている。

東京にいると世界中から飛行機にのって魚くんたちが、市場にやってくる。だから「危機感」がうすい。
いっしょに、水族館で暮らしているような感覚。動物園?
冷凍の技術や養殖の技術もあがっているので、どの街の寿司屋も「品切れ」がなく
にぎわっている。ただし、大手の回転ずしチェーンがハバをきかせていて、個人経営のお店
は、絶滅危惧種に近い。この押上界隈も、全盛期は20以上の個人の寿司屋があったらしい。
今はスカイツリーや、まわりに、グラグラ寿司みたいなテレビで宣伝するような回転ずしばかりだ。

スーパーの魚売り場は、養殖ものと外国産で8割くらいが占められる。タコはほぼ100%がアフリカ産。
あまり関心がなければ、海が悲鳴をあげている声が聞こえてこない。
福島の原発の汚染水が海に放出されるようになった。前の総理は「完全に制御されている」とデタラメなウソをいった。
今の総理も、それを鵜呑みにしているのか、さして緊張感もなく、海に流すことを決めた。
「おかみが言うのなら、そうだろう」と安心しているのか、国民から反対の声があがらない。

お隣の韓国は、かしましい。キムチに使う「塩」がなくなるのではないか?という不安から
市場から塩が消えているらしい。日本では、キムチはもちろん、漬物も梅干しも、出来合いを買う家が多いためか、
まったく「塩不足」の懸念もない。「減塩になっていいや」くらいの認識かもなんばん。

先日、能登の塩屋さんから電話があった。天真庵では、「かえし」をつくる時、そばの出汁、梅干し、味噌つくり
の時に、大活躍している。今回テレビで紹介された「花巻」「能登牛すじそば」も、出汁には、ここの「塩」が不可欠だ。
「たまたまテレビを見てたら、でてたので・・・ぼくの塩を使ってくれてありがとう」とのこと。
能登では「揚げ浜式製塩」といって、昔から海水を鉄鍋に汲み、炭火で長時間煮だす古式な塩作りをやっている。
明治政府が専売公社をつくり、ケミカルな塩化ナトリウムを「塩」として普及させたので、国民は健康を害し、
まるで害虫よろしく「塩のとりすぎはいけない」と洗脳が今も続いていて、一時は「揚げ浜・・」が絶滅しそうになった。

「水」と「塩」は、今後ますます大切なキーワードになりそうな気がする。感謝。