皿倉山から「お届けもの」です!

明日の朝のTBS「所さんお届けものです」に、押上文庫がでるらしい。
なんでも、「天真庵を紹介しました」とのこと。ついこないだ「もやさま」
にでてUFOが紹介されたので、それからこっち、ほぼ毎日のようにUFOを製造し、お届けしている今日このごろ。
今回の帰省にも、UFOを3つ車に積んできて、お客様にお届けした。明日の内容しだいでは、忙しくなるのだろうか?いやだな~

先日、皿倉山(さらくらやま)にケーブルカーにのって登った。北九州の人たちにとっては、富士山より
好きな山。スカイツリー(634m)と同じくらいの高さ。
山頂には、おなじように、NHKをはじめ、民放のテレビ塔が立っている。昔から夜景がきれいな
場所だったけど、今では全国でも3本の中に入っているらしい。

ケーブルカーの駅のとこに「天空」というカフェがある。「ビールセット」というのがあって、
迷わず「これ!」と注文。北九州の景色を眺めながら飲むビールは美味い。北九州市というのは、九州の北にあった、
小倉市、戸畑市、門司市、八幡市、若松市が世界ではじめて合併して、100万都市になった。60年前、ぼくが小学校の時やった。
洞海湾の向こうに、島のようにただづむ場所がある。若松。「今日は、若松にいってみよう」と、勝手に思っていたら、
若くて美人のスタッフさんが、声をかけてきたので、北九弁で四方山話に花が咲く。
彼女は若松から、天空のカフェまで、通ってきてるらしい。「一時間くらいかかると?」と聞くと、「バイパスができたので、
20分ちょいで、ケーブル乗り場までこれます」とこと。「おすすめの珈琲屋はありますか?」と問うと、
「おはな珈琲(ぜんぶアルファベット)」と満面笑みで答えてくれた。「いったら、Aから聞いてきた、と伝えてください」と、自己紹介。

スペースワールドの後にでできた「環境MUSEUM」にいって、若戸大橋(若松と戸畑を結ぶ橋)を渡ってカフェへ。
「環境・・・」では、この町が公害の町として、全国に知られていた昭和30年代から40年代の写真などが展示されていた。
一番ひどかったところに、「城山小学校」があった。うがい教室や、公害体操?、曇った空の写真などが展示されている。
3年から6年までその学校に通った。煤煙の中でソフトボールの
ピッチャーをやっていた。仲間たちが、君津に転校したり、体をこわし、よそに引っ越しをするのが日常だった。
わずか創立20年で廃校になった。ぼくも6年の2学期から、引野小学校に転校した。

「おはな珈琲」は、こじんまりした珈琲屋さん。界隈は、火野葦平の長編小説で有名な「花と竜」の舞台になった場所だ。
カウンターに「おかえりなさい」と書いたオブジェが飾ってある。
なんとなく「いつかきた店」のような懐かしさを感じた。シングルオリジンと、オリジナルブレンドを丁寧にハンドドリップして
くれるお店。顔に「珈琲が大好き」と書いているような女将(というには、若い)が、おすすめの「沖縄の珈琲」をすすめてくれたので、
それを注文。珈琲の世界に半世紀近くいるけど、はじめての味やった。
車に積んでいた「能登の霊水」を土産においてきた。「またお邪魔します」といって車で小倉にいき、
猥雑な町で「角打ち」やらを堪能する。酒は「天心」。新日鉄ができる前から創業の八幡にある酒蔵。
今年は北九州市60周年を記念して、北九州水(水道水)を使って天心をつくったらしい。それを飲もうと梯子したが、
好評でどこも売り切れだった。あと10年待って次を期待したい。
この酒蔵も、TOTOも、ZENRIN(地図の会社 ZENRIN MUSEUMUのカフェから見る北九州の景気もいい。)も出光石油も、この町から生まれた。感謝。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です