昨日、近くの千葉大の女子学生さんたち4人が、そばを手繰りにこられた。
いつものように、織部の土瓶に、輪花ドリッパーをおいて、濾し布(ネル)に
石臼で挽いた珈琲豆をいれて、ほぼブラジルを淹れようとしていると、
ひとりの女子大生が「緑の急須って素敵ですね」といった。「オリベのドビンっていうの」と教え、
「宇宙的でしょ?」というと、「?」な顔をしているので、「宇宙家族ドビンソンって知らない?」
というと、みんな不思議な顔をしていた。昭和40年代、「宇宙家族ロビンソン」は、だれもが夢中で見ていたテレビ番組。
筆子さんが横から「私も知らないのに、女子大生が知るはずないでしょ」と一刀両断。
時代がめぐって、振り子が降れるような現象がいろいろあって、若い人がレコードやカセットテープで
音楽を聴くような時代。ひょっとして・・・と思ったけど、ジェネレーションギャップを感じ、オヤジギャグもこけた。
いろいろな勘違いを、不特定多数の人が共有しているような現象を「マンデラエフェクト」という。
2013年に95歳でなくなった、南アフリカの大統領。長生きされた偉大な政治家なのですが、現役中に
「獄中で亡くなった」と思い込んでる人が、たくさんいたので、そのような「多数の人が同じ勘違いをする」
ようなことを、マンデラエフェクトもしくはマンデラ効果という。
個人といわず、家族、団体、会社、国・・・なんとなく、自信を失い、しょぼんとしているような昨今。
このマンデラさんが、大統領に就任した時の名演説がいい。「自信がなくなる先は滅びにいたる」というのが、
有名な歴史学者の言葉。
「我々が最も恐れているもの、
それは自分が無力だということではない。
我々が最も恐れているもの、
それは、自分には計り知れない力がある、ということだ。
我々が最も恐れるもの、
それは我々の光であって、闇ではない。
我々は自分に問いかける。
自分ごときが賢く、美しく、才能にあふれた
素晴らしい人物であろうはずがないではないか?
だが、そうあってはなぜいけない?あなたは神の子である。
あなたが遠慮をしても世界の役には立たない。
周りの人が気後れしないようにと
あなたが身を縮めることは何の美徳でもない。
我々は、自らの内にある神の栄光を現すために生まれてきたのだ。
そしてそれは限られた人々のものではなく、
すべての人の内にある!
我々が自らの内にある光を輝かせるとき、
無意識のうちに他者に対しても同様のことを許している。
我々が自分の持つ恐れから自らを解放するとき、
我々の存在は同時に他者も解放する。感謝(この二文字は、ぼくが勝手につけた)」