京都喫茶店クロニクル

「京都喫茶店クロニクル」という本を、古本屋で見つけた。
淡交社という、お茶の本を中心につくっている本屋さん。
著者は、立命館出身の子。

京都で最初にできた「わびすけ」という喫茶店から、最近のカフェまで、「街中が喫茶店」
のような京都の喫茶店の今昔を、上手に紹介されていた。
もちろん、ぼくがいた「からふねや」もでている。

最近、東京の喫茶店(カフェ・・・違いがよくわからないけど・・)が、「二店舗目を京都」
というのが静かなブームみたいだ。ちょっと「天真庵 出町柳店」なんていうのを
作ってもいいかな?と思ったりするけど、「いくつやねん」という外野の声も聞こえてきそうで
声には出してへん。

先日近くの「酔香」の主人がきた時、「こんどまた京都の飲み屋を梯子しよう」と約束した。
彼も「りっちゃん」と呼ばれた時代の立命健司だ。
♪まるたけ えびす に おしあげて
♪あねさん ろっかい タコとした・・・ちょっと捏造ぎみだけど(はっきりいって、捏造なので、
けっして覚えないように・・)、碁盤の目になっている小道を
若いころに4年住んで(ぼくは勉強が好きで6年住んだ)わらべ歌にして覚えた街は、還暦が過ぎ
寄る年波で、足がおぼつかなくなっても、「上ったり」「下ったり」しながら歩ける自身があるし、
昔とった杵柄よろしく、祇園や先斗町の奥座敷あたりにも千鳥足で歩ける与力も残っているようにも思う。
ぜひ、また「天一」から始まる「ぶらり京都」をやってみたくなった。

今日は「卵かけごはん」。最初にきたお客さまは生粋の「喫茶店マニア」で、この本を紹介したら、
ごはんを食べる手をとめて読んでいたので、「来週までどうぞ」と御貸しした。「卵かけごはん」を
始めたのが311のあった2011年の春。それからこっち、雨が降ろうが、槍が降ろうが、北朝鮮からミサイル
が降ってこよようが、一日とかかさず、卵かけごはんを食べにきて、〆の「ほぼぶらじる」を喫して会社(押上で途中下車
して徒歩12分の弊店にきてくれている)に出陣されている。「お客様は神様です」なんて、これっぽっちも思っていない風袋の
わがまま気ままな天真庵だけど、この子だけは、神様かもなんばん?と思ったりする。感謝。

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