今朝は「燃えるゴミの日」。
いつものように、ネコ(一輪車)とか軽トラを使って、海の見えるゴミ収集の檻まで
じいちゃんばあちゃんたちの「朝飯前」の仕事。みんな「今日は寒いね」と
挨拶。九州で産まれたぼくと、能登で産まれ育った人たちも、やっぱり同じように
寒いのだ。遠く水平線へ視線をやると、イカ釣り船の灯りが見える。最近は環境の変化や乱獲
で、イカの不漁が続く。大漁と不漁では、寒さが違うだろうな?
こんな寒い海の中に生きるイカやブリたちも同じように寒かろう・・・そんなことを思う朝まずめに、雪がチラチラと降る。
昨日は、高輪にあった「啓祐堂」という古本屋が閉店する3年ほど前に買った「志ん生のいる風景」を読んだ。
いい本をちゃんと薄紙につつみ、読みたくなるような本が、ますます読みたくなるように陳列されていた。
値札もちゃんと店名の「啓祐堂」の下に貴族がのるような馬車のイラスト、その下に「東京 高輪」
と印刷され、その下は空白になっていて、主人がモンブランドの万年筆で手書きで「志ん生のいる風景」
「矢野誠一」ときれいな楷書で書いてあり、下に「¥」が印刷されていて、そこに同じブルーのインキで
3500と書かれている。以前は「あたりまえ」だったこんなモノが懐かく感じる。「あたりまえ」が「あたりまえでない」
が、まわりを席捲している。
もちろんペイペイではなく、財布の中からお金をだして、主人と少し話をしながらのやりとりが、また
幸せな時間やった。時々志ん生さんの落語をCdで聞く。聞いていると、この世の外の人、という感じがしない。
昨日は、本を読みながら、「親子酒」「はてなの茶わん」などを聞いた。晩酌の時間を少しはやめたくなるほどおもしろい。
今日は午後の便(一日二便)で東京から能登空港に「梅林ガールズ」がやってくる。富来(とぎ)の「湖月館」
という文人たちが長逗留をしながら小説を書いた宿にとまって、談論風発する予定。大女将と若女将と
酒を飲みながら、文学や芸術や四方山話をしていると、ついつい酒量が増えてしまう宿。
能登に住むようにようて残念なのは、この宿に「旅人」としていけないことだ。でもときどき、
大学時代の友人などがくる時、いっしょに泊まったり、夕餉をともにしたり、の素敵な宿。
先週、神戸の港から能登の家に「モカマタリ」の生豆が届いた。戦争モードになり、日本に
入りにくくなった豆。業務ものは間に合わないけど、自分のぶんは毎朝UFOで焙煎して飲む。
マタリをの飲む時は、「珈琲ルンバ」がいい。♪昔アラブのえらいおぼうさんが・・モカマタリも詩の中にでてくる。
西田佐知子・・・素敵だったな~
ちょっとキザだけど、バッハの「珈琲カンタータ」もいい。バッハは珈琲が大好きだった。
バッハの生きた時代は、女性は珈琲を飲めんかった、という時代背景もある。ヨーロッパのカフェも女人禁制やった。
時代がかわり、旅する人も、盛り場も、カフェも圧倒的に女性が多い。
昨年末にできた「珪藻土焙煎器UFO」も圧倒的に女性の手に渡っている。いろいろおもしろい意見やアイデア
がフィードバックされている。おぼうさま、じゃなく尼さんみたいに「焙煎していると無心になれる」
とか「家事のストレスから解放される」とか「平凡な日常が非日常になる」とか「マインドフルネスな道具」
とか・・・・おおむね「至福の時間」を味わている様子。
男子の厨房には、「ごますり器」とか「忖度(そんたく)バサミ」みたいな道具しかないの?
ぼくのHPでも「使い方」をのせているけど、昨日、すこし機能をアップして、より詳しくで「伝授」できる
ようにした。時間のある時、のぞいてください!「5分で幸せになる方法」みたいな道具なのです。感謝。