昨日から営業を始めた。
今日が二日目。
最初のお客さんは、砂町銀座(江東区)から、歩いてきた、というおじいちゃん。
「どのくらいかかりますか・・?」と聞くと、「な~に、まっつぐ歩いて小一時間だよ」と笑った。
「失礼ですが今年おいくつですか?」「まだ75歳の若ぞうだよ」・・・元気なじいちゃん。
「そば屋といえば、おいしい酒があるんだろう?」
「『亀泉』でも飲みますか?」
「知ってる、あのカメイズミだろ」
「いえ、有名なんは四国でしょ。能登のカメイズミ」
「おお、そいつをいってくれ」
そば豆腐をつまみながら、キューと酒を飲む。
「うまいね。そばやの酒はこうでなくっちゃね」
「ありがとうございます」
「このそば豆腐は、ホンモノの葛の味がするね。そばやのそば豆腐はこうでなくちゃね」
卵焼きをだしたら、
「そばやの卵焼きはこうでなくっちゃね。かつぶしの香りがいいね。カメイズミおかわり」
「ありがとうございます」
〆のそばをだすと、ズズズッ・・と手繰り
「いいそばだね。どこの蕎麦かい?」
「成田の新そばです」
「え、おれ、うまれは成田だよ。そばやのそばはこうでなくっちゃね」と笑った。
お勘定の時に、「今なんどきだい?」と聞かれてたら、まさしく落語の「時そば」だ。
柳家小さん師匠の「時そば」をときどきCDで聞く。
秀逸の小話。YouTubeでも聞けるよ。
夕方は、「UFO」をよくスカイツリーの界隈で見る、という人たちが、カウンターに
集まって、UFO談義・・・・今年も、UFOとか隕石とか、不思議なお話でもりそばを手繰る・・やはりへんてこなお店。
「時そばUFO」みたい?