月曜の朝は卵かけごはん!

長崎に小浜温泉がある。
この春、「彩雲」という、おいしい日本料理ができた。
神楽坂で17年、江戸の粋人たちを唸らせた主人が、移住してはじめた。
縁あって、5月には珪藻土の七輪を届けるついでにいって、舌鼓を打った。
地の魚に、野菜、醤油も九州の甘いのと、江戸のしょっからいの二種類があって、
まさに地産地消の日本料理だ。

〆に、土鍋で炊いたごはんがでる。5月にいったとき、土鍋からつがれたごはんが、
銀シャリのように光っていて、うすくおこげがついていた。あまりに美味くて「どこの?」
と質問したら「島原のとある神社の棚田・・・」とのことで、次の日にその神社にお詣りにいったら、
くだんの棚田で、田植えをしておられた。わすれかけの九州弁で、水のこと、神社のこと・・・
などを話ていたら、「今植えている稲が秋に実ったら、おわけしましょうか」という話になり、今月の「能登休み」
に、田んぼまでいって譲ってもらってきた。おまけにもらったカボチャを昨日切ってみてびっくり、
まじめに作られた野菜の「生命力」に感嘆した。

自分たちも能登で米を作り始めて3年。今年は、豊作だった。毎日食べても飽きない「米」が小麦に
おされ、「ごはんばなれ」が著しい。これも何かのインベーダか陰謀か?

今、ジュリーが主演で「土を喰らう日々」という映画が上映されている。「一汁一菜」がテーマ。
原作は水上勉。作家は福井生まれだけど、口減らしで京都の妙心寺に幼いころだされ、
典座(てんぞ)といって、賄いの修行をする。寒山拾得の、拾得やね。箒をもっているほう。
昔とった杵柄で、晩年に軽井沢で畑をやりながら、「土・・」や精進料理の本などを執筆された。
禅の話や、寺の話などをおりまぜながらの本は、魚料理はでてこないばってん、なんども目からうろこが落ちる。

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